ちいかわがananの表紙に、バックカバーは島二郎 8月26日発売で予約が次々終了
8月18日の正午、雑誌『anan』の公式アカウントが2509号スペシャルエディションの表紙を出した。『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』とのコラボ号で、表紙はちいかわ、ハチワレ、うさぎをセイレーンが抱きしめている絵。海の中をイメージした特装加工がかかっている。
いいねは数時間で1.4万を超えた。ananの表紙といえば人が写っているものなので、そこに小さくてかわいいやつが座っている画が、それだけでちょっとおかしい。
バックカバーが島二郎で、結果的にananのセオリー通りになった
盛り上がったのは表紙よりむしろ裏だった。バックカバーを飾るのは島二郎。映画でちいかわが森の奥に見つけた食堂の店主で、声を当てているのは最上嗣生さんだ。上半身裸のがっしりした体つきで、島でワイルドに動き回る。
ananは男性タレントが上半身を見せるグラビアを長く看板にしてきた雑誌なので、「上裸の男性がバックカバー」という一点だけ切り出すと、いつもの誌面と何も変わらない。そこに気づいた人から「なるほど」「セオリー通りじゃん」というツッコミが並んだ。狙ってやっているのかどうかは書かれていないが、結果として綺麗にハマっている。
編集部の告知によると、バックカバーには単三電池やハカセ、なんか懐いている鳥といった小ネタが散らばっているという。原作や映画を追っている人ほど拾えるものが増える作りだ。
しるこサンドが「重要アイテム」として入っている
バックカバーに写り込んでいるものの中で、いちばん反応が大きかったのがしるこサンドだった。愛知県小牧市の松永製菓がつくっている、あんこをビスケットで挟んだ銘菓だ。
これがちいかわで「重要アイテム」と呼ばれるのには理由がある。原作の島編で、人魚をおびき寄せるための道具として登場したからだ。連載当時は読んだ人が一斉に検索したせいで、松永製菓の公式サイトがサーバーダウンしている。菓子メーカーが漫画の1コマでダウンするというのも、なかなかない話だった。
映画公開に合わせては、コラボパッケージの「映画ちいかわ しるこサンド」が7月17日から数量限定で出ている。腰みの姿のちいかわたちが描かれ、裏には作中のあの場面も入っているという仕様だ。
中身は通常版と同じ、違うのは表紙と裏表紙と付録
スペシャルエディションという名前だと丸ごと別物に見えるが、anan公式の告知によれば、特集内容そのものは通常版の2509号と同じだ。差があるのは表紙、バックカバー、そして特別付録の3点になる。
付録は「島のおもいでいっぱいシール」。原作コミックのセイレーン編から島での名場面を集めたもので、公式は完全保存版と言っている。誌面にはちいかわたちの雑誌初となる撮り下ろしグラビアが載り、青木遥さん、田中誠人さん、小澤亜李さん、鈴木みのりさん、最上嗣生さんの声優陣と、及川啓監督のインタビューも掲載される。
予約は解禁の日のうちに埋まっていった
表紙が出たのが正午で、そこから数時間のうちに「予約終了」の報告がXに並んだ。Amazon、セブンネット、ヨドバシと、名前の挙がるネット書店が次々に増えていく展開になっている。
ネットで押さえられなかった人が書店に電話して取り置きをお願いする、という昔ながらの動きも出ていた。転売価格で買う前に増刷を待とう、と呼びかける声も複数ある。ananは重版がかかることのある雑誌なので、慌てて高値をつかむ必要はないという判断だ。
ちいかわは今年、映画が記録的なヒットになり、セブンの限定フードからフェリーの船内装飾まで手を広げている。ここに女性誌の表紙が加わった形で、Xでは「市場を全部取りに来ている」という言い方も出ていた。発売は8月26日。書店で見かけたら、まず裏返して島二郎を確認してほしい。
【8月28日追記】緊急重版が決まった、書店到着は9月末めど
発売から2日たった8月28日の午後、anan編集部が緊急重版を発表した。表紙の情報解禁後にネット書店が即完売し、発売後も反響が続いたためだという。
重版分は9月末をめどに全国の書店へ到着する予定。買えなかった人はここで一度落ち着ける。上で「転売価格で買う前に増刷を待とう」と呼びかけていた人たちの読みが当たった形になる。
スペシャルエディションの重版は5度目、同じ作品では初
anan のスペシャルエディションは、そもそも重版がかかること自体がまれだ。モデルプレスの記事によると、これまでの重版は次の4件だけだった。
つまり今回が5度目で、ちいかわとしては2025年1月号に続く2度目。同じ作品でスペシャルエディションが2回重版されたのは初めてだという。4件目の『超!かぐや姫』も今年5月の号なので、この1年ちょっとで一気に事例が増えている。
表紙になったキャラクターの人気がそのまま部数に出る雑誌、という側面が数字で見えるリストでもある。