「星の王子さま めじるしますこっと」が2026年9月中旬発売、1回400円のガチャは王子さま2種とキツネ・ヒツジ
傘立てに同じような傘が10本刺さっているとき、自分のを引き抜く役を星の王子さまがやってくれる。株式会社コトフルが2026年9月中旬に出すカプセルトイ「星の王子さま めじるしますこっと」は、傘の持ち手に付けて目印にするタイプのチャームです。1回400円で全4種、内訳は王子さまが2種類とキツネ、ヒツジ。告知は8月28日11時9分、日本の公式アカウント「【公式】星の王子さま Le Petit Prince」から出ました。
公式が「ガチャガチャ界の横綱」と呼んだジャンル
告知文がまず強い。「9月の新作は、待望の立体化」と切り出したあと、続くのが「ガチャガチャ界の横綱、アンブレラマーカーです」。横綱呼ばわりされているのは商品ではなくジャンルのほうです。
アンブレラマーカーは、傘の持ち手や骨に付けて自分の傘を見分けられるようにする小さな目印のこと。コンビニで買った透明のビニール傘が並ぶと持ち主が分からなくなる、という日本の事情にきれいにハマるので、カプセルトイでは定番の型になっています。同じ「めじるし」系だと、愛犬・愛猫の肉球を粘土に押して自分で作るチャームが2026年12月に出る予定で、方向はまるで違うのに用途は同じ。回して集めて並べるところまで含めて楽しむガチャ活の中でも、実用が付いてくるぶん出番の多いジャンルです。
今回のますこっとにはカニカンとリングが付きます。傘に固定しっぱなしにしなくても、バッグのファスナーや鍵に下げられるということです。
全4種は王子さま2種とキツネ、ヒツジ
コトフルの商品ページは「王子さまの他に人気のキツネやヒツジもラインナップされています」と書いています。番号順に並べると1番が王子さま、2番が王子さま(座り)、3番がキツネ、4番がヒツジ。王子さまが2枠を取っているぶん、動物枠は2匹だけです。キツネもヒツジも物語の中で王子さまと関わる存在なので、4種に絞るならここに落ち着くよなという並びではあります。
サイズは王子さま基準で約40mm。パッケージを見ると全種類にメタルの星パーツが付いていて、これが金属なので、樹脂だけのチャームより見た目に締まりが出ます。台紙の表記は「めじるしますこっと vol.1」で、権利表記は「Le Petit Prince® 星の王子さま® All TM properties of POMASE 2026」。生産は中国です。
価格まわりだけ注意しておくと、400円はあくまでカプセル1回ぶんの単価で、1カプセルに1個入り。通販サイトでは全4種そろったセットが1,500円で出ていますが、こちらは4個ぶんの値段です。あと対象年齢は15歳以上で、理由は小さな部品があるため。絵本のキャラクターですが、幼児が遊ぶ玩具という設計ではありません。
シリーズ名の「めじるしますこっと」はコトフルの持ち駒
「めじるしますこっと」は今回のために作られた名前ではなく、コトフルが以前から使っているシリーズ名です。発売元のサイトをさかのぼると、冬の動物を並べた「粉雪のワルツ」が2025年12月、兎と蛙の「鳥獣戯画」が2026年1月、ハイキュー!!×MIKASAの「~おやすみタイム~」が4月中旬、ヤドクガエルをモチーフにした「病ンドク?ガエル」が8月中旬と、題材を変えながら続いてきました。小売の予約ページを見るかぎり、12月にはRODYの郷土玩具コレクションも控えています。つまり枠は先にあって、そこに『星の王子さま』が入ったかたち。だから告知も新シリーズの立ち上げではなく、9月の新作という言い方になっています。
コトフルは2023年4月5日設立、東京都台東区駒形の会社です。カプセルトイの会社としてはかなり新しい部類に入りますが、版権ものを扱えるところまで来ているということでもあります。
11月のvol.2には、バラと「ゾウをのみこんだウワバミ」
vol.1が発売前だというのに、小売の予約ページにはもうvol.2が並んでいます。そこに書かれているラインナップで目を引くのが「ゾウをのみこんだウワバミ」。原作の冒頭で、語り手が子どものころに描いたのに大人たちからは帽子にしか見えないと言われてしまう、あの絵です。物語のいちばん最初に出てくる、大人と子どもの見え方の違いを示すモチーフが、傘の目印として実体化することになります。傘立てで自分のものを探すとき、他人から見たら帽子が刺さっているようにしか見えないというのは、モチーフの使い方として妙に噛み合っています。
原作はサン=テグジュペリの作品で、日本語版は内藤濯訳が岩波少年文庫に入っています。ウワバミの絵がどう扱われるのかは、実物が出るまで分かりません。
発売前なので実物を手にした人の感想はまだ出ていません。まずは9月中旬のvol.1から。傘立てに星が1個だけ光っていたら、それが自分の傘です。