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ブルーシールの新店舗がまさかのラクーンシティ バイオ公式がゾンビ連れで来店し即日閉店した

2026年8月14日 ・ トレンド「ブルーシール ラクーンシティ店 バイオハザード 塩ちんすこう アイクルーミー」より

沖縄のアイスクリーム店ブルーシールの公式Xが、8月13日の午前10時すぎに思わせぶりな投稿をしました。「会社でも一部の人間しか知らないのですが、本日12時に新店舗がオープンする予定です。ひみつですよ」。

新店舗の告知を社員にも伏せる意味がよく分からないまま、予告どおり正午に第2弾が出ます。「ブルーシールラクーンシティ店がオープンしました! みなさんぜひ来てくださいね!」。

立地がとにかく最悪

添えられた画像は、土砂降りの夜の街です。ガソリンスタンドらしき建物の照明パネルに、見慣れたブルーシールのロゴが青白く光っています。その奥に立っている道路標識には「WELCOME TO RACCOON CITY」、そして「HOME OF UMBRELLA」の文字。

ラクーンシティは『バイオハザード2』などの舞台になった架空の街です。製薬会社アンブレラの研究所からウイルスが漏れ、住民がゾンビ化して壊滅した、シリーズでいちばん有名な地名でもあります。街そのものがその後どうなったかまで知っているファンからすれば、出店場所としてはこれ以上ない悪手です。

ロゴの下には小さく「OKINAWAN ICE CREAM」。沖縄の看板ブランドが、なぜかアメリカ中西部のゾンビ都市に進出していました。この投稿は4万6000を超えるいいねを集めています。

1時間後、公式が客として現れる

面白かったのはここからです。開店から約1時間後、バイオハザードの公式アカウント「RESIDENT EVIL PORTAL」が反応しました。

「みんなで遊びにきました!」。画像には、パトカーが停まったガソリンスタンドの敷地に、ブルーシールの看板を掲げたまま、ゾンビが数体うろついている光景が写っています。遊びに来たというより完全に包囲されています。

ブルーシール側は15時に「すみません、ゾンビの方はご遠慮ください」と丁重にお断り。ここで終わっていても十分きれいなやりとりでした。

タイラントが注文したものが伏線だった

夕方18時すぎ、バイオ公式が今度は別の刺客を送り込みます。投稿された画像は、鉄柵越しにこちらをのぞき込むタイラント。『バイオハザード RE:2』で延々と追いかけてくる、あの帽子とコートの大男です。

添えられた一文が「塩ちんすこうアイスひとつください」でした。

塩ちんすこうはブルーシールの定番フレーバーです。ゾンビはお断りしたものの、名指しで注文されると店として断りづらい。実際、この投稿は1万7000いいねを超えました。

そして開店から7時間後の19時すぎ、ブルーシールが店じまいを告げます。「諸事情によりラクーンシティ店は閉店しました。新商品のアイクルーミーは大好評発売中なので、ぜひお最寄りの店舗でお買い求めください!」。

閉店理由が「諸事情により」で済まされているのが妙におかしいのですが、添付された画像を見ると全体の設計が分かります。アイクルーミーの商品ビジュアルで、並んだ4つのカップのひとつが「Okinawan Salt Cookies 塩ちんすこう」。タイラントが注文したフレーバーです。

アイクルーミーは「飲むアイス」

アイクルーミーはブルーシールが今年3月23日に出した商品で、アイスとミルクを混ぜて作る、いわば飲むアイスです。公式の商品ページによると名前は「アイス+クルクル(混ざり合う様子)+ミルク」を掛けた造語で、英語表記の iCroomie は ICE CREAM と ROOMIE(親しみやすさ)から取っています。

琉球新報の記事によると、従来のシェイクはソフトクリームミックスに氷を加えて作るため選べる味が限られていたのに対し、アイクルーミーはアイスそのものを使うので、レギュラー20種+季節限定1種の計21種から選べます。価格は650円(税込)で、県内外の直営・フランチャイズ49店舗で販売中とのこと。公式サイトには「店舗により価格が異なります」との但し書きもあります。

つまり一連の流れは、ゾンビの街に架空の店を出し、公式同士で客とのやりとりを演じ、最後に実在の新商品へ着地させる導線でした。1日で開店から閉店まで完走しています。

反応は「ヘリで向かいます」

SNS側も乗っかっていて、電ファミニコゲーマーの記事では「あいす うま」「ヘリで向かいます」といった声が紹介されていました。ラクーンシティからの脱出手段としてヘリを持ち出すあたり、シリーズを知っている人ほど話が早い。

沖縄県民からは「県民として誇らしかった」「またコラボして楽しませて欲しい」というリプライも付いていました。ちなみに正式なコラボ企画としての発表は出ておらず、あくまで公式アカウント同士の遊びです。それでこの完成度なので、中の人の瞬発力が相当に高い。

ブルーシールの実店舗は沖縄のほか本州にもあります。ラクーンシティ店は残念ながらもう閉まっているので、塩ちんすこうが気になった人は最寄りの店舗へどうぞ。ゾンビの同伴はご遠慮ください。