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60年前に子どもの落書きから生まれた怪獣ガヴァドンに翼が生えた 新作でC形態が動き、ソフビも開発中

2026年8月14日 ・ トレンド「ガヴァドン ガヴァドンC ウルトラマンゼロコスモライズ ソフビ 恐怖の宇宙線」より

8月14日の朝、Yahoo!リアルタイム検索の急上昇ワードに「ガヴァドン」が入った。60年前のウルトラマンに出てきた怪獣の名前が、2026年のお盆に急に流れてくる。

きっかけはこの日の10時にYouTubeで公開された完全新作だ。

『ウルトラマンゼロ コスモライズ ~集え!光の勇者たち~』は、ウルトラマンシリーズ60周年を記念して坂本浩一監督が撮り下ろした25分の映像作品で、ウルトラマン公式チャンネルで無料公開されている。歴代ヒーローの光を宿した新形態、ウルトラマンゼロ コスモライズが主役だ。

そしてトレンドに乗ったのは主役ではなく、その中に出てくる怪獣のほうだった。

翼と角が生えたガヴァドンがソフビになる

映像が公開されてから30分後、ウルトラマンおもちゃウェブ公式がこう投稿した。

添えられていたのは未塗装のグレーの原型写真だ。ずんぐりした胴体に短い四本足という基本の輪郭はそのままに、背中には棘が並び、耳のような大きな羽が左右に開き、頭には角が伸びている。寝そべったままでもわかるくらい派手になった。仕様やデザインは監修中なので変わる可能性があるとのことわりも付いている。

「続報を待て!」で締められているので、発売時期や価格はまだ出ていない。

元は1966年、笑われた少年の落書きだった

ガヴァドンの初登場は『ウルトラマン』第15話「恐怖の宇宙線」で、1966年10月23日の放送になる。

話の筋はこうだ。ムシバとあだ名される少年が描いた怪獣の絵を、同級生たちに笑われる。悔しくなった少年は空き地の土管に大きくガヴァドンを描き直す。そこに謎の宇宙線が当たり、二次元の落書きが三次元の実体になって現れてしまう。

最初に出てきたのが白くて頼りない見た目のガヴァドン(A)で、身長30メートル・体重2万トン。凶暴さはほとんどなく、ひたすら寝ている。科学特捜隊のミサイルを撃ち込まれても、しっぽを切られても寝ている。

それを見た子どもたちが「もっと強そうにしよう」と絵を描き足した結果がガヴァドン(B)で、身長60メートル・体重4万トン。顔つきは凶悪になったのに、中身は相変わらず寝てばかりだった。

倒されずに星座になった怪獣

この回が語り継がれているのは、決着の付き方が特殊だからだ。

ガヴァドンを倒そうとするウルトラマンに、子どもたちは「帰ってくれウルトラマン」と叫ぶ。自分たちが生んだ怪獣を守ろうとしたわけだ。ウルトラマンはそれを聞き入れて、ガヴァドンを倒さずに宇宙へ運び、星にした。以後は毎年7月7日の七夕の夜に、子どもたちが空を見上げればガヴァドンに会えるという結末になっている。

ウルトラマンが子どもたちに「帰れ」と言われた、シリーズでもほとんど例のない怪獣でもある。

その後、2023年の『ウルトラマンブレーザー』でもガヴァドンは復活していて、こちらも奇しくも第15話。隊長の息子とその同級生が描いた落書きから生まれる、という同じ構図が使われた。

(C)は「宇宙人の少年が描いた絵」から生まれた

ガヴァドン(C)そのものは今回が初出ではない。2024年11月に福島県須賀川市で行われたライブステージ『ウルトラ6兄弟 THE LIVE ウルトラマン編 ~空想は星空の彼方へ~』の須賀川公演で初登場した新怪獣で、デザインは円谷プロダクションの井野元大輔さんが手がけている(円谷プロダクションのお知らせ)。

劇中の設定も一貫していて、今度は宇宙人の少年が描いた絵に宇宙線が当たって実体化するという生まれ方をしている。60年前と同じ手口だ。同時期に池袋で開かれた「はじめてのウルトラマン展」では、デザインの決定稿に加えて、その参考にした絵も初公開された。

ステージ限定の存在だったガヴァドン(C)が、60周年の映像作品に出てきて、ソフビ化の話まで動き出した。落書きから始まった怪獣が、還暦を迎えてまだ描き足されている。公開された25分は無料で見られるので、お盆の暇な時間にどうぞ。