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VRCの「声からアバター診断」、約500体と照合する鍵は印象語20個

10秒しゃべると、自分の声に似合うVRChatアバターを教えてくれる。それが「声からアバター診断」だ。声を6つの数値にして、BOOTHのアバター約500体と照らし合わせている。

作ったのは個人開発のなむなし(@muniveresi)さん。10月4日の17時37分に、Xでこう告知した。

10月5日未明の時点で、表示は185万回、いいねは2万4,340件、リポストは5,527件。目を引くのはブックマークで、3万1,441件といいねより多い。

「あとでやろう」と保存した人がそれだけいたということだ。夜になってから、タグ付きの結果報告が流れてくるようになった。

使い方は10秒しゃべるだけ

サイトを開いてマイクに向かって話す。サイトの説明文は「10秒話すだけで、あなたの声にぴったりのVRChatアバターをBOOTHから見つける診断」となっている。

何を話せばいいか迷う人向けに、お題も用意されている。「好きな食べ物とその理由」「もし1日だけ動物になれるなら」「子どものころの思い出」といった軽いものだ。

マイクを使いたくない人は、録音済みの音声ファイルでもいい。mp3・wav・m4a・oggに対応していて、10MBまで、使うのは先頭の60秒だけだ。

結果は相性%と上位5体

トップページの見出しは「あなたの声に似合うアバターは?」。話し終えると、結果画面に相性のパーセントと上位5体が並ぶ。

それぞれに「BOOTHで見る」ボタンがあるので、気になったらそのままBOOTHの3Dモデルの商品ページに飛べる。「𝕏 でシェア」ボタンも付いていて、押すと結果が #声からアバター診断 付きで投稿できる。

たとえばこの人は「うおまる」で、相性は82%だった。

10月5日の深夜2時台を過ぎても、同じ形の結果報告が数十件続けて流れていた。自分の声が「どの子」になるのか、試して見せたくなる作りになっている。

声を6つの数値にする

ここからが仕組みの話。サイト内の「しくみ」の説明によると、まず声から6つの特徴を計算する。

  • 高さ(低い↔高い)
  • 体格感(小柄↔大柄)
  • 抑揚(平坦↔豊か)
  • 澄み具合(息まじり↔澄んだ)
  • 明るさ(落ち着いた響き↔明るい響き)
  • 速さ(ゆっくり↔速い)

「体格感」が入っているのが面白い。声だけで小柄っぽいか大柄っぽいかを測っているわけで、ここはアバター選びらしい軸だと思う。

声と見た目は直接比べられない

困るのは、声の数値とアバターの見た目はそのままでは比べようがないことだ。サイトの説明にも「声とアバターを直接比べることはできないので」と書かれている。

そこで間に挟んでいるのが、印象を表す言葉20個だ。まず声の6つの数値から、それぞれの印象語にどれくらい近いかを計算する。

アバター側は、約500体の画像・商品名・説明文を日本語CLIPというAIモデルで数値のかたまり(ベクトル)に変える。印象語の文も同じモデルで変換しておく。

あとは声に近かった印象語のベクトルを重みに応じて足し合わせ、各アバターのベクトルとどれだけ同じ方向を向いているか(コサイン類似度)を比べて、いちばん雰囲気が近い1体を選ぶ。声と見た目という別物を、言葉を通訳にしてつないでいるわけだ。

絞り込みは3種類

結果を出す前に、候補を絞ることもできる。

  • Quest対応のアバターだけから選ぶ
  • アバター全体/女性アバター/男性アバター
  • 地声/ボイスチェンジャー後の声

Quest対応はスタンドアロンのVR機器で使えるかどうかの条件なので、PCを持っていない人にはありがたい。ボイチェン後の声でも診断できるのは、VRChatの遊び方をよく分かっている作りだ。

音声はブラウザの外に出ない

声を録るサービスで気になるのが、音声がどこへ行くかだ。サイトには「ここから先もすべてお使いのブラウザの中で計算し、音声も計算結果も送信しません」と書かれている。

分析はすべて手元の端末の中で済んでいる。録った声がサーバーに保存される作りではない。

ただし利用規約には、使えるのは本人の声か使う権利のある音声だけで、他人の声を無断で使わないでほしいとある。友だちの声で勝手に試すのはやめておこう。

非公式のファンメイドサービス

利用規約の「1. 本サービスについて」には「非公式のファンメイドサービスです。pixiv・BOOTH・VRChat、および各アバターの制作者とは関係ありません。」とある。診断結果についても「娯楽を目的としたもの」と断っている。規約の制定日は2026年10月4日で、告知と同じ日だ。

紹介されているアバターの制作者や販売者が掲載をやめてほしい場合に使う、停止依頼のフォームも用意されている。

VRChatの見た目、いわゆるガワはBOOTHに数が多く、どれにするか迷う時間が長い。最近だと「超かぐや姫」のVRChatワールドのように、これから始める人が入ってくる入口も増えている。最初の1体に迷っているなら、10秒しゃべって候補を5体もらうところから始めてみて。VRChat自体は無料で遊べる。

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