駄菓子の「都こんぶ」がサワーになっていた、缶には「これはお酒です」の但し書き
コンビニや酒屋の棚で、駄菓子の箱がそのまま缶になったような赤いパッケージを見かけたら、それはお酒です。「都こんぶ」の中野物産が関わった缶チューハイ、その名も「都こんぶサワー」。ロケットニュース24が8月23日に飲んでみた記事を出したこともあって、棚で見つけた人の投稿がまた増えています。
缶に「これはお酒です」と書いてある
現物の缶を見ると、駄菓子の都こんぶと同じ桜のマークに「都」の字、「中野物産」の社名、白抜きの縦書き。ぱっと見の情報量はほとんど駄菓子と変わりません。違うのは、缶の左端に縦書きで「これはお酒です。お子様の手の届くところに置かないでください。」と入っていることと、右下に丸で囲んだ「お酒」のマークが付いていることくらいです。
赤いほうが「都こんぶサワー」、ピンクのほうが「都こんぶ梅酢サワー」。どちらも「昆布エキス使用」と明記されていて、アルコール分は3%、リキュール(発泡性)という区分です。梅酢のほうには果汁1.5%の表示もあります。
企画したのは酒の問屋、狙いは「若年層の酒離れ」
商品を企画したのは国分西日本で、富永貿易と協業する形で製造されています。中野物産のロングセラーを酒類として出す座組みです。
国分西日本のリリースには、狙いがはっきり書かれています。若年層のお酒離れが業界の課題になっているなかで、この商品の拡販を通じて未来の酒類市場の発展に寄与したい、という趣旨です。誰もが知っている駄菓子の名前を借りて、まず手に取ってもらうところから始める作戦ということになります。
発売は2026年4月20日で、販売地域は全国。参考売価は税別158円と、コンビニの缶チューハイとしては安いほうです。実際に「98円で売っていた」という投稿もあり、店によってはかなり値が下がっています。
感想が「意外と合う」と「わからない」で割れている
飲んだ人の投稿を並べると、評価がきれいに二つに分かれます。
肯定側は昆布を出汁として受け止めた人たちです。「ゲテモノかと思いきや、コンブが出汁になって意外とお酒と合って美味です」という声があり、この人はご丁寧に本物の都こんぶをつまみにして飲んでいます。「アミノ酸を補給後に帰還します」と書いている人もいました。
一方で、うまく像を結ばなかった側の言い方が独特です。「うまいとかまずいとかではなく、『わからない』という味でした」「なんともいえないお味」。期待していた昆布感が足りないという指摘も複数あって、「もう少し昆布感が欲しいかな」「都こんぶ食いながら飲めば、昆布感は補えるか」と自分で解決策を出している人までいます。
2種類のあいだでも好みが割れていて、「都こんぶ梅酢サワーは好きな味だったけど都こんぶサワーのほうは無理でござった」という声があるかと思えば、逆に「梅酢は甘すぎた」という人もいます。どちらから試すかで印象が変わりそうです。
見かけたら中身より先に缶の左端を読んでほしい
アルコール3%は缶チューハイとしては低めで、「ほぼノンアルだから余裕」と書いている人もいました。ただ、駄菓子と見分けがつかない見た目で酒として売られているという事実のほうが、飲んだ感想より驚かれています。
晩酌に一本足すかどうかはさておき、棚で赤とピンクの缶を見つけたら、まず左端の但し書きを読んでみてください。子どものころ食べていた駄菓子の箱に「これはお酒です」と書いてある光景は、なかなか見られるものではありません。