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「モニターの向こう側」を撮って壁紙にしたら画面が消えた、20年前から続く透明スクリーンの遊び

2026年8月24日 ・ トレンド「モニター 向こう側 壁紙 透明スクリーン 透明モニター Transparent Screens デスク」より

デスクトップの壁紙を何にするかは、地味に悩ましい問題です。風景写真もアニメの絵もしっくり来ないとき、この人が出した答えは「後ろの景色」でした。

8月22日の投稿で、いいねは28万を超えています。

写真に写っているものを数えると仕掛けが分かる

写真をよく見ると、モニターの中にあるのは窓と壁です。左半分にはサッシの窓枠と、その向こうの緑と金網。右半分は壁紙のクロスと、壁付けのモニターアーム、それに白いスマートスピーカーが写っています。

そしてモニターの下、実物の机の上を見ると、同じ形のアームの支柱と同じスピーカーが顔を出しています。つまり画面の中の景色と、画面の外に見えている景色が、そのままつながっている。だからパネルの部分だけがごっそり抜け落ちて、向こう側が透けているように見えるわけです。

やり方そのものは単純で、モニターの後ろにある景色を座る位置から撮って、その写真を壁紙に設定するだけです。画面上部のメニューバーやアイコン、右上の時刻表示はそのまま残っているので、パソコンとしては普通に動いています。

この遊びには20年の歴史がある

初めて見た人には新しいアイデアに映りますが、実はかなり古いネタです。英語圏では「Transparent Screens(透明スクリーン)」と呼ばれていて、写真共有サイトのFlickrに専用のグループができたのが2005年でした。

ブログメディアのBoing Boingが2005年3月23日の記事で取り上げたときは、ノートパソコンの壁紙を背後の壁や窓の写真にして、画面が完全に透けているように見せる写真群として紹介されていました。Flickrの「Transparent Screens」グループは今も残っています。その後この遊びは各地に広がり、Smashing Magazineが2010年にまとめた作例集には、屋外や本棚の前などで撮られた凝った作品が並んでいます。

面白いのがFlickrのグループに掲げられていたルールで、「NO FAKES」と明記されていました。青い背景を敷いてクロマキー合成したり、あとから写真を画面部分に貼り付けたりするのは禁止で、あくまで壁紙に設定して撮ることが条件です。画像加工が当たり前になる前の時代から、この遊びは「その場で本当に合わせる」ことに価値を置いていました。

ノートPCではなくデスクトップでやるとむずかしい

2005年当時に流行ったのはノートパソコンでの作例が中心でした。ノートなら画面が小さく、開く角度を微調整できるので、位置合わせの自由度が高い。

今回の写真はモニターアームで固定した大きなデスクトップ用のパネルで、しかも壁と窓という異なる素材が左右に分かれた場所を選んでいます。窓枠の縦線が画面の内と外で自然につながって見えているのは、撮る位置をきちんと合わせているからです。難易度でいえば、初期の作例より上を行っています。

必要なのはスマホのカメラと数分の手間だけで、特別な機材もアプリも要りません。壁紙選びに飽きている人は、自分の机で一度やってみると分かります。位置がぴたりと合った瞬間に、机の上から一枚ぶん物が消えます。