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東京ディズニーランドの新スペース・マウンテンは「アースライズ」、名前の元ネタは1968年の一枚の写真

2026年8月13日 ・ トレンド「トゥモローランド 2027年春 スペース・マウンテン・アースライズ シュガー・ラッシュ スウィートレスキュー 東京ディズニーランド」より

2024年7月31日にスペース・マウンテンが41年の歴史を閉じてから、跡地はずっと壁で囲われたままだった。あの向こうに何ができるのか、名前は何になるのか。8月13日、オリエンタルランドがまとめて答えを出した。

新しいスペース・マウンテンは「アースライズ」

新しいコースターの名称は「スペース・マウンテン・アースライズ」。2027年のオープン予定で、世界各地のディズニーパークにあるスペース・マウンテンのなかで、日本オリジナルのテーマを持つのはこれが初めてになる。

アースライズ(Earthrise)は「地球の出」という意味の言葉だ。月の地平線のふちから、青い地球がゆっくり昇ってくる光景を指す。名前の元をたどると1枚の写真に行き着く。1968年12月24日、月を周回していたアポロ8号の乗組員ウィリアム・アンダースが撮影した「Earthrise」。宇宙から見た地球が、暗闇のなかにぽつんと浮かんでいる例のカットで、その後の環境保護運動に影響を与えたと言われる歴史的な一枚だ。

この写真が特別扱いされる理由は、月の側の事情にもある。月は地球に対していつも同じ面を向けているので、月面に立っていると地球はほぼ同じ位置に浮かんだままになる。地球がふちから昇ってくるところを見られるのは、月を周回している視点だけだ。アポロ8号は人類で初めてそこにいた。

つまり新しいスペース・マウンテンは、地球を飛び出して宇宙へ行き、そこから地球を見つめ直す、という筋書きになる。実際、リリースではライドが地球から勢いよく発進し、宇宙に飛び込むような体験から始まると説明されている。宇宙を飛ぶだけのコースターではなく、帰ってくる先の話をタイトルに置いたわけで、なかなか渋い名づけだと思う。

技術面では、東京ディズニーリゾートのコースターとして初めて車両搭載型のオーディオシステムを採用する。音がライド全体のスピーカーからではなく、自分の乗っている車両から鳴る。暗闇のなかを走るアトラクションなので、この差はかなり大きい。外観は天体の動きや木々、花の曲線を取り入れたデザインで、コンセプトアートでは青い光をまとった白い曲面の建物になっている。

『シュガー・ラッシュ』のアトラクションは世界初

もう1つは「シュガー・ラッシュ:スウィートレスキュー」。2027年春オープンで、ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』をテーマにしたアトラクションは世界初になる。場所は2024年10月31日にクローズした「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」の跡地だ。

内容はこう説明されている。ゲストはゲームの世界に入り込み、キャンディ大王がお菓子から作り出した不具合「シュガーバグ」に壊されかけたレースゲームの世界を救う。ラルフやヴァネロペと力を合わせ、シュガーバグをグミやカップケーキといった元のお菓子の姿に戻していく、という屋内型のライドで、東京ディズニーリゾート初となる新技術が使われるという。

バズの跡地に、また撃って戻すタイプのアトラクションが来る。しかも撃つ相手はバグで、正解は「倒す」ではなく「お菓子に戻す」。前任者へのバトンの渡し方としてきれいにできている。

広場も店も新しくなる

エリアの中心には「トゥモローランド・プラザ」という広場ができ、シュガー・ラッシュのアトラクションの隣にはグッズを扱う「ピクセル・プリズム」、広場を見下ろす位置にポップコーンワゴン「ポッピングステーション」が置かれる。フード店舗の「エレメント・エクスプレス」も加わり、総投資額は約1000億円。アトラクション単体ではなくエリアまるごとの作り替えなので、この規模になる。

「アースラ」呼びが早くも定着しそう

発表直後のXは、素直に喜ぶ声と、名前を早速いじる声が半々くらいだった。「アースライズ、かっこいい名前になってる」「地球の出か、洒落てる」という反応の隣で、「今日から略してアースラだ」という書き込みが伸びていたのが面白い。園内でどう呼ばれるようになるかは、開いてみないとわからない。

心配の声もあって、いちばん多かったのが混雑の予想。春オープンということはゴールデンウィークと重なる可能性があり、「開いた直後に行ける気がしない」とすでに諦めモードの人もいた。工事現場を通りがかるたびに写真を撮って進捗を見守っていた人にとっては、名前が付いた時点でようやく実体が見えてきた形になる。

旧スペース・マウンテンは1983年4月15日、東京ディズニーランドの開園と同じ日から動いていた。2024年4月から7月まで「セレブレーティング・スペース・マウンテン:ザ・ファイナルイグニッション!」という送り出しのイベントが組まれ、最後の1本まで行列ができた。そこから再開まで、3年近く休むことになる。次に乗るときは、宇宙のどこかで地球が昇ってくる。

東京ディズニーシーの大改装についてはインディ・ジョーンズ・アドベンチャーが11月30日に再開する話もどうぞ。