『ヤニねこ』全13巻が重版、アニメ効果で書店が品切れに
汚部屋でタバコを吸うネコの漫画が、書店から消えた。
ヤングマガジン編集部が8月18日、『ヤニねこ』の単行本全巻を重版すると告知しました。書店から品切れの報告が相次いだための追加分で、その前に刷った重版はすでに出荷済み。19日から各書店に順次届くとしています。
添えられたイラストでは、ヤニねこたちが「またまた重版したにゃ」と煙を吐きながら、久々にメビウスをカートンで買う、自分にも回してくれ、と言い合っています。祝いの絵まで平常運転でヤニくさい。
7月に始まったアニメで在庫が尽きた
きっかけはTVアニメです。2026年7月2日からTOKYO MXとBS11で毎週木曜24時30分に放送が始まり、AT-Xは7月25日から。配信もNetflix、ABEMA、dアニメストアなど20以上のサービスで同時に走っています。
原作の最新13巻が出たのが8月6日。そこにアニメの反響が重なって、8月上旬の時点で「本屋を3軒回ったのに全部売り切れだった」と書き込む読者が出ていました。書店の棚が空いたまま埋まらない状態が続き、今回の全巻重版になっています。
ヤングマガジンの編集長は、原作の在庫が少なくなっているとしたうえで「あんなに汚い奴らを受け入れてくれた読者・視聴者の皆様に感謝いたします。3年前、ヤニのねこちゃんの連載化を即決してよかった」とコメントしました(電ファミニコゲーマー)。8月19日到着分に加えて、翌月に届く分も準備中とのことです。
「さすがに受け入れられないだろう」から3年
作者はにゃんにゃんファクトリー。もともとはSNSに投稿されていた作品で、2023年2月発売の週刊ヤングマガジン12号に特別掲載されたところ反響が大きく、同年4月3日発売の18号から連載が始まりました。
連載化のときも編集長は同じ調子でした。ヤンマガの読者でも、汚部屋でシケモクを吸ってゲロまでぶちまけるネコ漫画はさすがに受け入れられないだろうと思っていたが、むしろ大歓迎だった、と当時MANTANWEBに語っています。編集部の予想が3年連続で外れ続けている形です。
アニメのオープニングは忘れらんねえよの「なんもねえ」、エンディングはネクライトーキーの「煙とブルー」。監督は木村拓、アニメーション制作はバイブリーアニメーションスタジオ、音楽を鈴木慶一が手がけています。人選だけ見るとかなり本気の布陣です。
コミケでも増殖していた
作品の勢いは書店だけの話ではありません。8月のコミックマーケット108では、ヤニねこのコスプレをした人が会場のあちこちに現れて、C108のコスプレまとめでも目立つ存在になっていました。アニメが始まってひと月半で、原作を追っていなかった層まで一気に流れ込んだことになります。
品行方正とは真逆の作品がアニメ化をきっかけに全巻重版へ届いた、という点を面白がる投稿も多く見られました。棚に戻ってくるのは19日から。3軒回って空振りした人は、そろそろ4軒目に行っていい頃です。