40℃を観測したことがない都道府県が20県だけに、沖縄が意外と生き残っている理由
「40℃以上を観測したことがある都道府県」の方が、もう「観測したことがない都道府県」より多くなった。そんな気温の節目が2026年8月、Xで話題になりました。
全国で40℃超えが過去最多ペース
投稿したのはXユーザーのまぁぁずさん。40℃未観測の都道府県を調べて一覧にした投稿が、大きな反響を呼びました。
背景にあるのは、2026年夏の記録的な暑さです。気象庁のデータによると、8月3日時点で40℃以上を観測した地点は延べ34カ所にのぼり、これまで最多だった前年の30カ所をすでに上回っています。同じ日には福岡県久留米市で40.4℃を記録するなど、この日だけで7地点が「酷暑日」に。7月22日には三重県桑名市で41.2℃という、観測史上の最高気温そのものを更新する記録も出ています。
なぜか沖縄は40℃を超えていない
意外に思われがちですが、常夏のイメージが強い沖縄も、実はまだ40℃を観測したことがない県のひとつです。沖縄のこれまでの最高気温は36.1℃にとどまっています。
理由は単純な「南だから暑い」では説明できません。40℃超えが頻発するのは、山を越えた乾いた空気が吹き下ろして気温を急上昇させる、いわゆるフェーン現象(断熱圧縮)が起きやすい内陸の盆地地形。埼玉・群馬・岐阜といった内陸県が常連なのはこのためです。一方の沖縄は周囲を海に囲まれ、海からの風で気温上昇が抑えられるため、猛烈な湿度で体感は厳しくても、数値としての40℃には届きにくい土地柄なのです。
関東で唯一、神奈川だけが未経験
もうひとつの意外ポイントが神奈川です。同じ関東でも埼玉・群馬・栃木は40℃超えの常連組。海に面していて内陸ほど気温が上がりにくい神奈川は、地形的な条件の違いがそのまま記録の差になって表れています。大阪や奈良のように、周辺県が記録している中でぽつんと未経験のまま残っている県もあり、地形と気候の組み合わせの妙が見えてきます。
記録的な猛暑が続く中で、この“未経験県リスト”がいつまで20のまま残るのか。今年の夏はまだ半分残っています。