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熊本「天草サブレ」にスヌーピー、PEANUTSコラボの理由は発売60周年

2026年9月13日 ・ トレンド「天草サブレ スヌーピー PEANUTS コラボ 60周年 熊本菓房 天草五橋 1966年」より

熊本の土産コーナーでよく見る「天草サブレ」が、いつの間にかスヌーピー柄になっていた。天草の情報を発信しているアカウント「天草物語」(@amakusaa_story)が、店頭で実物を見つけて9月12日に投稿している。投稿は天草弁で、水色の見慣れたパッケージの話から入って「まさかのPEANUTSコラボ👀✨️」と種明かしする流れ。1日で2万回以上表示され、いいねは400を超えた。

白い袋に、スヌーピーと天草サブレが並んでいる

写っているのは袋と丸缶の2種類。袋は白地で、中央に「PEANUTS × 天草サブレ AMAKUSA SABLE」のロゴが入り、その周りにスヌーピー、赤い犬小屋、ピンクの花を持ったウッドストック、そして天草サブレが1枚並んでいる。下には「SNOOPY」の文字。側面に「© 2026 Peanuts Worldwide LLC」の権利表記があるので、勝手に作ったパロディの類ではなく正規のライセンス商品だ。

熊本菓房の公式サイトには、コラボパッケージの写真が3つ並んでいる。8枚入りは「スヌーピーとウッドストックを大きく描いたデザインです。自宅用のほか、気軽なお土産やプレゼントにも利用しやすい商品です」。12枚入りは2パターンあって、ひとつは8枚入りと同じくスヌーピーとウッドストックを大きく描いたもの、もうひとつは「「PEANUTS」の仲間たちが並んで歩く姿を描いた別パターンのデザインです」と説明されている。同じコラボでも絵柄は1種類ではない。

1966年、橋が架かる前に「持って帰ってもらうお菓子がない」と気づいた人がいた

そもそも天草サブレがいつからある菓子なのかというと、公式サイトの表記は「天草サブレは、1966年の発売以来、多くのお客さまに支えていただき、60周年を迎えることができました」。今回のコラボはその60周年の記念商品にあたる。

面白いのが生まれた経緯で、きっかけは天草五橋の開通だった。1966年、天草が九州本土と橋でつながることが決まったとき、当時「さぼてん」という菓子パン店をやっていた熊本菓房の創業者・布井寛治が「天草五橋が完成したら、きっとたくさんの観光客がやって来る」と考えた。そのうえで「だが、お土産として持って帰ってもらうお菓子がない」とも思ったという。そこで橋の開通に合わせて作ったのが天草サブレだったと、熊本菓房の公式サイトの「Story」に書かれている。観光客が来てから慌てて作ったのではなく、来る前に用意しておいた側だったわけだ。

8枚入り486円、公式の見出しは「第一弾」

価格はくまもと菓房のオンラインショップで確認できる。PEANUTSコラボパッケージは8枚入りが486円、12枚入り(化粧箱入)が1,188円で、いずれも税込み。通常の天草サブレは4枚入り172円・16枚入り788円・24枚入り1,166円なので、1枚あたりで計算するとコラボのほうがやや高い(8枚486円=1枚約61円、16枚788円=1枚約49円)。パッケージ代と思えば納得のいく差ではある。

もうひとつ気になるのが公式サイトの見出しで、「第一弾PEANUTSコラボデザイン」と書かれている(PEANUTSが全角なのも原文のまま)。第一弾と名乗っている以上、続きがある前提なのだろう。公式は今回のデザインについて「世代を超えて愛され続けるスヌーピーたちと、天草の海や橋、灯台などの風景を一つのデザインにまとめています」と説明し、ねらいを「長年天草サブレを召し上がってくださっているお客さまはもちろん、天草サブレを知らない方やPEANUTSファンの皆さまにも、商品を通して熊本・天草の魅力を知っていただくきっかけになればと考えています」としている。

丸缶の絵では、スヌーピーが赤い橋の前でボートに乗っている

個人的にいちばん良かったのが丸缶のほうだ。白い缶の正面に「PEANUTS × 天草サブレ」のロゴがあり、その背景に赤いトラス状の橋が描かれている。手前の海ではスヌーピーがボートに座ってメガホンを持ち、ウッドストックがオールを漕いでいる。フタには「AMAKUSA SABLE 60th Anniversary」「SINCE 1966」のロゴ。

この橋が天草五橋なのかどうかは、公式もそこまでは書いていない。デザインの説明は「天草の海や橋、灯台などの風景」までで、橋の名前は出てこない。ただ、橋の開通をきっかけに生まれた菓子の60周年記念缶に橋が描かれているとなると、読み取りたくはなる。実物を手に取れる人はフタと側面までよく見てほしい。

「待ってました、缶缶でましたね」

投稿への返信は多くはないものの、反応の中身がわりと具体的だった。「待ってました、缶缶でましたね。」と缶の登場を待っていた人がいたほか、PEANUTSの名前から落花生を連想しかけた人は、「ピーナッツ入り」と一度書いてから、改行して「ではないですね😆」「めちゃかわいい」と続けていた。「おお!✨(歓喜)」という短い一言もあり、投稿者本人も返信で「私も大好き×大好きのコラボで、喜んじゃいました🤭❣️」と返している。

スヌーピーのコラボは最近あちこちで見かけていて、渋谷の老舗銭湯が丸ごとPEANUTSになった「スヌーピーの湯」や、しまむらのプロ野球×スヌーピーのサンダルもあった。ただ今回は、60年前の橋と一緒に生まれた土産菓子という下地があるぶん、絵柄の意味がわかると見え方が変わってくる。投稿者は「期間限定ごたっけん、チェック必須ばい!」と締めているので(公式サイトに販売期間の記載は見当たらなかった)、熊本の土産コーナーを通る用事があるなら、水色ではなく白い袋を探してみてほしい。

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