小学生の家庭科エプロン、選べる柄にミッキー・スヌーピーと並んで“漫画の集中線『ドーン!!』”が新登場していた
小学校の家庭科といえば、ミシンと格闘しながら作るエプロン。最近の教材は生地にあらかじめ型紙がプリントされていたり、丈やポケットの色を選べたりと、なかなか進化しています。柄も何種類かのカタログから子どもが好きなものを選べる。そんな注文用紙を子どもが持ち帰ってきた、なかまさゆみ(@kinoko_zip)さんの投稿が話題を呼びました。
「子供の小学生用エプロン注文用紙。何かがおかしい。ちょっとほしい。」というひと言とともに投稿された1枚。パッと見はよくあるデザイン見本のページなのですが、確かに1つだけ、明らかに“気配が違う”柄が混ざっています。
キャラものに紛れて、集中線の「ドーン!!」
用紙に並んでいるのは、いかにも家庭科教材らしい定番ばかり。「ミッキーマウス/ペイント ©Disney」、ナチュラルな生地に小鳥がとまるスヌーピー(PEANUTS)、黒地に「Be happy」の手描き風ハートと、無難でかわいいラインナップです。ところがその中央に、堂々と鎮座しているのが品番「S-18 ドーン!!」。
デザインは、真っ白な中心から四方八方へ黒い線が放射状に伸びる、いわゆる漫画の集中線。そのど真ん中に、これまた漫画さながらの描き文字で効果音「ドーン!!」と入っています。しかも新商品を示す赤い「NEW」マーク付き。メーカーとしては、キャラものに並べて売り出す“自信の新作”という位置づけのようです。
集中線は、漫画で衝撃のシーンや大事な登場人物を強調するときに描かれるおなじみの技法。「ドーン」はその決定的瞬間に添えられる定番の擬音です。それを一面にプリントしたエプロンを身につければ、たとえ作っているのが野菜炒めでも、その一皿はもう必殺技級の演出に。実際、用紙のモデル写真でも、このエプロンを着た人が中華鍋を手に「写真をとって、楽しもう♪」とばかりにキメ顔で料理を差し出していて、その温度差がじわじわ効いてきます。
家庭科エプロンの柄は、こうして進化してきた
学校で使う布教材のエプロンは、青葉出版や新学社、日本標準、文溪堂といった教材メーカー各社が手がけていて、キャラクターものから無地・チェック柄まで、選べる種類は年々増えています。型紙プリントで縫う場所が分かる、作り方が動画(QRコード)で確認できる、ポケットの色まで選べると、いまや「柄選び」は子どもにとってちょっとしたイベントです。
思い返せば、家庭科のエプロンには昔から“世代の記憶”があります。ネットではたびたび「家庭科のドラゴン」が懐かしネタとして盛り上がるように、かつては龍やオオカミをあしらった中二心くすぐる柄が、特に男子から絶大な支持を集めていました。かわいい系が中心のラインナップの中で、そういう“ちょっと外した一枚”が用意されているのは、実はずっと変わらない伝統なのかもしれません。今回の「ドーン!!」は、その系譜に連なる令和版といったところでしょうか。
「子どもより大人がほしい」
投稿には、同じく「何かがおかしい(笑)」と吹き出しつつ、投稿主と同じく「これはちょっとほしい」と本音がこぼれる反応が続出しました。料理をよそうたびに効果音が鳴りそう、盛り付けた瞬間に画面が集中線で埋まりそうと、着て料理する自分を想像して笑ってしまう人が多数。子ども向けの教材のはずが、むしろ大人のほうが真剣に欲しがる、という逆転現象が起きています。
かわいいキャラに囲まれて、しれっと1枚だけ漫画のコマみたいな柄が混じっている。その予想外の並びが「何かがおかしい」という気持ちにドンピシャで刺さり、12万を超えるいいねが集まりました。柄を選ぶ子ども本人が「ドーン!!」を選ぶのか、それとも王道のキャラに落ち着くのか。どちらにしても、家庭科の柄選びの時間が、ちょっとだけ楽しみになる一枚です。