ANA「ちいかわジェット」の機長はうさぎだった、袖の金線を数えたファンとANAの回答
ANAが10月下旬から国内線に飛ばす特別デザイン機「ちいかわジェット」。8月にコラボが発表されたときの告知イラストが、いまになって蒸し返されている。理由は機体でも塗装でもなく、キャラクターが着ている制服だった。
袖の金線が、うさぎは4本でハチワレは3本
イラストは3人ならび。左のハチワレと右のうさぎがパイロットの制服、真ん中のちいかわが客室乗務員の姿でドリンクを配っている。かわいい、で終わりそうなところを、航空好きが見逃さなかった。
パイロットの制服は、袖や肩章に入った金色の線の本数で役職がわかるようになっている。4本が機長、3本が副操縦士。この決まりは世界共通に近く、船の世界の階級章から受け継がれたものとされている。
そこでイラストを拡大して数えた人がいた。うさぎの袖は4本。ハチワレは3本。つまりうさぎが機長で、ハチワレが副操縦士ということになる。イラストのどこにも「機長」とは書かれていないのに、線の本数だけで役職が確定してしまった。
ANAに聞いたら、答えは「控えさせていただきます」
この配役、ちいかわを読んでいる人ほど引っかかる。うさぎは「ヤハ!」「ウラ!」しか言わないテンションの怪物で、いちばん操縦桿を握らせたくないタイプに見えるからだ。
案の定ネットがざわつき、報道各社がANAに直接ぶつけた。返ってきたのは「『ちいかわ』の世界観や版元様等のご意向を尊重させていただいており、設定の経緯については回答を控えさせていただきます」という一文だった(週刊女性PRIMEの取材による)。
うまい返しだと思う。企業が「うさぎのほうが優秀だからです」とは言えないし、かといって否定もできない。世界観は原作のもの、という線を守った結果、いちばん気になるところだけが謎のまま残った。
ファンは「解釈一致」と言い出した
面白いのは、読者側がすでに答えを出していたことだ。
反応を眺めていると、理屈はだいたい共通している。うさぎは草むしり検定で2級まで持っている実力者で、危機に真っ先に飛び込んでいくタイプ。一方のハチワレは5級を一発合格した優等生だけれど、好奇心が勝って余計なスイッチを押しそうな怖さがある。ちいかわは5級に3度目の受験でようやく受かった苦労人で、非常時は泣いてしまう。
この3人でコックピットを組むなら、たしかにうさぎが上でハチワレが補佐、ちいかわは客席側というのが収まりがいい。「ちいかわ機長だと『わ…ァ…』で終わる」「うさぎならヒャッハーと言いながら何とかしそう」といった、原作の口ぐせで役職を検証する投稿が続々と流れていた。
もっとも「その2人が前に座ってる時点で不安しかない」「最終的にCAのちいかわが泣きながら操縦するオチでは」という声も多く、褒めているのか心配しているのか判然としない盛り上がり方をしている。ちいかわらしい着地ではある。
ちいかわジェットの中身
機体に描かれるのは8キャラクター。制服姿のグッズも予定されているので、袖の線を数える遊びはグッズが出たあとにもう一度盛り上がりそうだ。詳しい発表内容はANAグループのプレスリリースにも出ている。
搭乗する予定がある人は、席についたらまずヘッドレストカバーを確認して、それから前の2人の袖を想像してみるといい。数字の裏に配役が隠れているコラボは、なかなかない。
映画のほうの盛り上がりは『映画ちいかわ』が記録的大ヒットでXが騒然になった話にまとめてあります。