どん兵衛の公式Xが「誰にも祝われなかった」と寂しがる誕生日ツイート、実は発売50周年だった
8月9日、日清食品「どん兵衛」の公式Xアカウントがこんな投稿をしました。
「誰からも連絡がきませんでしたが、本日50回目の誕生日でした」。企業アカウントとは思えない、ひとりの誕生日を寂しがる呟きです。実はこれ、単なるボケではありません。どん兵衛の発売日は1976年8月9日で、この日はちょうど発売から丸50年、正真正銘の50歳の誕生日でした。投稿は16万を超えるいいねを集め、リプライ欄には「誕生日おめでとう」の声が次々と並びました。
中身は油揚げの化身、名前は「うどん」の丼と「兵衛」の合成語
「どん兵衛」という名前は、うどんの「どん」と丼の「どん」、そこに日本的な人名につく「兵衛」を組み合わせた造語だそうです。1976年、東洋水産のカップうどんに対抗する形で日清食品が市場に投入し、以来50年、コンビニやスーパーの定番として棚に居座り続けてきました。
ちょうど発売50周年、だしも本枯節にリニューアル
タイミングもよくできていて、日清食品は2026年7月27日付のニュースリリースで、どん兵衛のきつねうどん・天ぷらそばを50周年記念仕様にリニューアルし、9月上旬から順次発売すると発表しています。目玉は高級な鰹節「本枯節」の粉末をだしに新配合したことで、パッケージには50周年記念キャラクター「きつねあにき」もあしらわれるとのこと。誕生日ツイートは、この発表を後押しする仕掛けでもあったわけです。
「頭がおかしいのに自覚がない」キャラでバズを重ねてきたブランド
日清食品の公式SNSは、ネタ性の強い企画で度々話題を作ってきた実績があります。2015年には「どん兵衛の待ち時間は5分」という常識に対し、芸能人の発言をきっかけに公式が”10分待ってください”と大まじめに呼びかける企画を展開し、売上を前年比150%まで伸ばしたこともありました。業界内では、どん兵衛は「少し頭がおかしいのに自覚がない」キャラクター性を貫くことでバズを生み出すブランドとして紹介されています。今回の「誰にも祝われなかった50歳」も、その延長線上にある自虐ネタと見れば、なるほど手慣れたものです。
リプライ欄では、ライバルの即席うどん・そばファンを名乗るアカウントが「同じくお揚げを愛する者としてお祝い申し上げます」と便乗する場面もあり、50周年の誕生日はちょっとした業界越えの祝賀ムードになっていました。次にコンビニでどん兵衛を見かけたら、50歳という年齢と、9月から変わるだしの中身を思い出してみてください。