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ドラクエが人生ゲームになった。車コマは馬車、止まると「へんじがない。ただのしかばねのようだ。22,000Gうしなう。」

2026年8月17日 ・ トレンド「ドラクエ 人生ゲーム 発売日 馬車コマ」より

8月17日の午前1時、タカラトミーとドラゴンクエスト公式が同時に投稿しました。「ドラゴンクエスト 人生ゲーム」、2026年10月下旬発売。サブタイトルは「人生はロールプレイング」で、これは堀井雄二さんが折にふれて口にしてきた言葉です。国民的RPGと国民的ボードゲームが正面からぶつかった商品で、ドラクエは今年でシリーズ40周年になります。

前日の8月16日にはタカラトミーが「あたらしいコマが あらわれた! なにやら 旅の予感がする。」というメッセージと一緒に、スライムの装飾がついた謎のコマの画像だけを投げていました。ドラクエ勢が「馬車では?」とざわついたところに、翌日の解禁でそのとおりだったと判明した流れです。

車コマが馬車コマになり、人ピンが仲間になった

人生ゲームといえば、自動車のコマに家族の人ピンを挿していくあれです。今回はそこがまるごと差し替えられていて、コマは馬車コマ(全6色)、挿すのは冒険者ピン。旅の途中でルイーダの酒場に寄ると仲間ピンが増えていきます。

仲間ピンは色で職業が分かれていて、水色が賢者、赤が戦士、青が僧侶、緑が魔法使い、ピンクが遊び人。それぞれ20,000Gで雇う形です。ダーマ神殿のマスに止まれば賢者に転職でき、せいなるほこらでは50,000Gで勇者を目指せます。冒険者ピンとは別に金色の勇者ピンが用意されているので、昇格すると手元のコマが物理的に変わります。

自動車が馬車に、結婚が仲間集めに、職業カードが転職に。人生ゲームの部品がひとつずつドラクエの語彙に翻訳されていて、置き換えとしてかなり素直です。

マス目の文章がドラクエのメッセージウィンドウそのまま

公開された画像でいちばん盛り上がっていたのがマス目です。フォントもレイアウトも、あの黒地に白文字のウィンドウを再現しています。

  • 「ベビーサタンは イオナズンを となえた! しかし MPが たりない! 10,000G てにいれた!」
  • 「ツボを 投げつけた! なんと! ちいさなメダルを みつけた!」
  • 「宝箱を あけた! もちものカード『おなべのふた』をとる。」
  • 「へんじがない。ただの しかばねの ようだ。22,000G うしなう。」

最後のやつは、ドラクエで倒れた仲間や動かない何かを調べたときに出る定番のメッセージです。それが人生ゲームでは22,000Gの出費になっている。何を調べて何を失ったのかは書かれていません。

面白いのは、仲間の構成でマスの効果が変わる作りになっている点です。たとえば「仲間全員 マヌーサに かかってしまった…! 魔法使いか賢者が いなければ 12,000G うしなう。」というマスがあり、パーティー編成をサボるとそのまま罰金になります。ちいさなメダルは集めるともちものカードと交換できるので、寄り道の意味もちゃんと用意されています。

ゴールは就職でも隠居でもなく、ゾーマ戦

ボードは塔ルートと洞窟ルートに分岐していて、途中にはカンダタとカンダタこぶんが出てくる戦闘マスも置かれています。そして終盤に「最後の戦い 大魔王ゾーマ」のストップマス。ここはルーレットバトルになっていて、勝ち抜けるとエンディングの「そして世界に平和がおとずれた」に到達します。

人生ゲームのゴールが世界平和になっているのは、たぶんシリーズ初です。お金も紙幣ではなくゴールドの札に差し替わっていて、1,000Gから100,000Gまで刻まれています。

「色によって職業が違うんだね」

Amazonでは公式の告知より前に予約ページが立っていて、深夜のうちに気づいた人から順に押さえていました。実際に予約した人の投稿がこれです。

反応で目立ったのは「一緒に遊ぶ人がいない」という自己申告で、これは同じ内容の投稿がいくつも並んでいました。あとは「Switchでも出してほしい」「ドラクエVでやってほしかった」など。7,150円という値段に一瞬ひるんでから、馬車コマの画像を見て結局予約した、という流れの人が多かったようです。

発売は10月下旬。年末に親戚で集まってゾーマを倒す準備をしておくと、ちょうどいいかもしれません。

追記:馬車コマは堀井雄二さんが「無理を言って」変えてもらったものだった

発表から半日後の8月17日昼、堀井雄二さん本人が投稿しました。Amazonなどで売り切れが出ている件に触れつつ、公式からなら定価で買えるようだと案内した上で、こう書いています。

「無理を言って、コマを乗せるクルマを馬車に変えてもらったり、いろいろ監修させてもらいましたよ」。上で書いた馬車コマは、タカラトミー側が最初から用意していたアレンジではなく、堀井さんが押し込んだものだったということになります。人生ゲームの象徴である自動車を差し替えるのは、コマの金型から作り直す話です。それを「無理を言って」と表現するあたりに交渉の温度が出ています。

投稿に貼られていたリンク先はタカラトミーモールの商品ページでした。転売価格を見て一瞬あきらめた人向けに、生みの親が自分で定価の窓口を案内した形です。前日にスライム付きの謎コマだけを投げて「馬車では?」とざわつかせた仕掛けも、こうなると発案者の思い入れが乗っていたぶんだけ納得がいきます。