「ぽこあポケモン」の建築勢が本気すぎる。海底に人魚の城、あつ森のリゾートホテルまで再現
2026年3月5日に出た Nintendo Switch 2専用ソフト「ぽこ あ ポケモン」(Pokémon Pokopia)が、発売から半年近く経った今もXのタイムラインに毎日流れてきます。ただし流れてくるのはバトルの話ではなく、ほぼ全部が建築の話です。
まずこれを見てほしい。@Make8Can さんが海底を大改造して建てた「人魚のお城」です。
海の底を掘って、城を建てる
上が昼で下が夜、同じ建物です。左右に見えている岩肌はもともとあった海底の地形で、そこを削って空間を作り、真ん中に城を積んでいます。柱、コーラル、宙に浮くランプ。マナフィやフィオネ、アシレーヌが泳いでいるので、スケール感がわかります。
このゲームがどうぶつの森やマインクラフトと並べて語られるのは、こういう遊び方ができるからです。ただ家具を置くのではなく、地形そのものを掘って積める。
タイトルの「ぽこ あ」はスペイン語の poco a poco(少しずつ)から来ています。実際、上のお城も少しずつ積み上がった結果です。
タネは「でんじふゆう」だった
ここまでのものをどうやって建てているのか。答えは、このゲームの主人公がメタモンであることに関係しています。
主人公はうまく変身できないメタモンで、出会ったポケモンに「へんしん」して、そのポケモンの技を町づくりに使います。木を切るのはいあいぎり、水やりはみずでっぽう、という具合に、道具の代わりが全部ポケモンの技です。
そのなかで建築勢が口をそろえて挙げるのが「でんじふゆう」。コイルやビリリダマの系統が覚える技で、変身するとその場でふわりと浮き、L・Rボタンで上下に動けるようになります。しかも浮いたまま、バックパックのブロックや家具を置ける。
つまり足場を組んで登って、また崩して、という手間が丸ごと要らない。海底の城のてっぺんの尖塔も、この状態で置いていける。実際、@rexdike さんが道場を建てている画面には、右下に「でんじふゆう」のアイコンと、下部に「Ⓑ へんしん解除」の表示が出ています。
瓦屋根の反りや、庇を支える柱の位置まで作り込んだ道場で、中にはカビゴンとハリテヤマという大きい2匹に住んでもらったそうです。用途から逆算して住人を決めているところがいい。
あつ森を、ポケモンの中で建て直す
発売当初から「ポケモン版あつ森」と呼ばれてきたソフトですが、そこでわざわざあつ森を再現している人もいます。@li_ya03 さんのリゾートホテルです。
桟橋に等間隔で下げた浮き輪、青いオーニング、透明度の高いプールに沈めたサンゴ。下段はロビーの内装で、ラタンのソファと受付カウンターまで置いてあります。あつ森を意識した配色でまとめると、ポケモンのゲームでもちゃんとあつ森の顔になる。
方向性はまったく違うのに同じくらい手が込んでいるのが、@is26yk さんの低層オフィスビルです。
投稿に添えられた一文が「まちづくりが進むにつれて開発用の街区が拠点から遠くなってきたので、6棟目の低層オフィスビルを建築しました」。ファンシーな島ではなく、都市計画として街区を広げている人の言葉です。バルコニーの植栽、外壁を貫く柱、夜のダウンライトまで入っていて、次は木造の高層ビルに挑戦したいと書いていました。
建築の話しかしていないタイムラインになる
このソフト、8月時点で500万本売れています。対戦で競うタイプのソフトではないのに、それだけの人数が黙々と街を作っている。ハッシュタグの「#ぽこあポケモン」「#ぽこポケ」を追いかけると、道場・オフィスビル・アクアリウム風の広場・灯火の祭壇と、方向性がまったくバラバラの建物が同じ日に並びます。
かつて『あつまれ どうぶつの森』のときも同じことが起きました。ゲームの中身が更新されなくても、プレイヤーの建築が更新され続ける限りタイムラインは止まらない。ぽこポケは今それに入ったところに見えます。
まだ触っていないなら、まず「でんじふゆう」を覚えるまで進めるのが近道です。そこから先が本番になります。