【2026年版】ふるさと納税、ポイント廃止後はどこがお得? 主要サイトの“今”を比べてみた
「ふるさと納税、ポイントが廃止されたって聞いたけど、結局どのサイトを使えばいいの?」。2025年10月の制度変更以降、こんな声をよく見かけます。サイトが競っていた高還元ポイントのお祭りは終わりましたが、2026年の今も“やり方しだい”でお得は残っています。この記事では、何が変わったのかをサッと押さえたうえで、主要サービスを比較していきます。
※税制や各社のキャンペーンは頻繁に変わります。本記事は2026年6月時点の情報です。寄付前に各公式の最新案内を確認し、控除上限額は年収・家族構成で変わるので各サイトのシミュレーションを使ってください。
2025年10月、何が変わった?
総務省のルール改正で、2025年10月1日から、ふるさと納税の仲介サイトが寄付者にポイントやギフト券などを提供することが全面的に禁止されました。楽天もさとふるも例外なし。かつては寄付額の3〜5%、時には10〜30%相当が戻ってきましたが、その還元競争がまるごと無くなった形です。
この規制をめぐっては、最大手の楽天が「過剰規制だ」として国を相手取り裁判で争うなど、波紋も広がりました。
ひとくちに「ポイント」と言っても、消えたものと残ったものがあります。ここを混同しやすいので、先に整理します。
消えたもの(サイトが寄付に対して配っていた還元)
- 楽天ポイント、さとふるマイポイントの新規付与、ふるなびコインなど、各サイト独自のポイント
- Amazonギフト券などの金券
- 「寄付額の○%還元」といったキャンペーン全般
残ったもの
- 決済側のポイント(クレカ会社や楽天カード、d払いなどが“支払い”に対して付ける通常ポイント)
- 返礼品そのもの、PayPay商品券(返礼品=モノ扱い)
- 「ふるなびマネー」など、チャージへの増量という形の特典(グレーゾーン)
- すでに持っている各サイトのポイントの利用・交換
※よくある誤解:「さとふるマイポイント」などサイト独自ポイントは、もう寄付ではもらえません(2025年10月で新規付与は終了)。残っているのは“すでに持っているポイントを使う”部分です。
つまり、お得の主役は「サイト」から「支払い方法」へ移りました。そしてもうひとつ大事なのが、ネットで見かける「最大24%還元!」のような数字は、ほとんどが抽選・初回限定・上限つきの“盛れた数字”だということ。確実に誰でも取れるのは、現実的に5〜6%前後が上限です。
主要サービス比較(2026年6月時点)
| サービス | 返礼品・特徴 | 廃止後に残るお得 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| 楽天ふるさと納税 | 品揃え最大級。楽天市場と同じ操作感 | 楽天カード決済の通常ポイント+「5と0のつく日」の楽天カード特典(要エントリー・実質最大3%程度) | 楽天をよく使う人 |
| さとふる | サイトが使いやすく配送が比較的早い | 寄付でのポイント付与は廃止。決済分(約1%)が中心+既存マイポイントは利用・交換が可能 | はじめての人・使いやすさ重視 |
| ふるさとチョイス | 掲載自治体・返礼品が最多クラス | 感謝券で寄付額500円引き+d払いなど決済側の還元 | とにかく選択肢が欲しい人 |
| ふるなび | 家電・高額返礼品に強い | 「ふるなびマネー」へのチャージ増量(約5%)+カードの約1%で実質約6% | 家電狙い・寄付額が大きい人 |
| au PAY ふるさと納税 | Ponta・au経済圏と連携 | 決済分+手持ちPontaの増量、auかんたん決済 | au・Pontaユーザー |
| Amazonふるさと納税 | 通常のAmazonと同じ操作・スピード配送 | ポータル付与は廃止。決済分(約1%)+Amazon Pay抽選(最大20%・上限つき)が中心 | Amazonをよく使う人 |
で、結局どれくらいお得になるの?
ポイント時代のような二桁還元は基本もうありません。ふだん確実に取れるのは数%、条件をそろえても実質5%前後が今の相場です。サービス別に、確実に近い分と、条件が揃ったときの“最大”の目安を並べると
| サービス | ふだん確実に近い還元 | 条件が揃ったときの最大※ |
|---|---|---|
| ふるなび | 約6%(ふるなびマネー約5%+カード約1%) | 約6%(上限なし) |
| 楽天 | 約1%(楽天カードの決済ポイント) | 約3%(「5と0のつく日」+要エントリー、月の上限あり) |
| ふるさとチョイス | 感謝券500円引き+決済分(約1%) | d払い金・土の抽選込みで上振れ(当選前提) |
| さとふる | 約1%(決済分のみ。寄付でのポイント付与は廃止) | サイト独自の上乗せはなし(PayPay商品券は返礼品で別枠) |
| au PAY | 約1%(決済分)+手持ちPontaの増量 | 本体の大型還元は抽選(ふるさと納税専用ではない) |
| Amazon | 約1%(カード決済分) | Amazon Payの抽選で最大20%(上限つき・当選前提) |
※「最大」は初回限定・クーポン併用・抽選・上限つきなど、条件がすべて揃ったときの数字です。誰でも毎回もらえるわけではありません。
支払い方法でも底上げできます。d払いの「d曜日」(金・土)なら確実分で最大約4%、ビューカード決済のJRE MALL ふるさと納税なら約2.5%といった具合。ざっくり言うと、確実に取りたいなら「ふるなびで実質約6%」、当たれば大きいのは「抽選系(ふるさとチョイス×d払いなど)」という見方になります。
ぶっちゃけ、どれが一番お得?
もったいぶらずに結論から言います。2026年のいま、いちばんお得なのは「ふるなび」です。 決済サービス「ふるなびマネー」へのチャージ増量(約5%)に、カードのチャージポイント(約1%)が乗って、誰でも実質およそ6%。抽選でも初回限定でもない、ふつうにやって確実に取れる数字としては頭ひとつ抜けています。
決め手は、上限がないこと。楽天もd払いも、優遇には「月◯円まで」「抽選で当たれば」という天井がついています。ふるなびの増量には上限がないので、寄付額が大きい人ほど、他社との差がそのまま広がっていきます。10万円寄付すれば約6,000円ぶん、30万円なら約1万8,000円ぶん。ここまで来ると「使い慣れてるから」で他社を選ぶ理由は、正直あまりありません。
次点は楽天。「5と0のつく日」に楽天カードで決済すれば、要エントリー・上限ありで実質最大3%程度。すでに楽天をよく使う人が、使い慣れた画面でサッと済ませたいとき向けです。
ただし、お得にはリスクがある(ここは正直に)
ふるなびを推したうえで、トレードオフもはっきり書いておきます。この約6%は、ノーリスクの確定利益ではありません。
- 制度的に消えるかもしれない(最大のリスク)。増量が成立しているのは、「寄付へのポイント」ではなく「決済チャージへの特典」という事業者側の解釈で、2025年10月の禁止をかわしているから。総務省が「これはOK」と認めたわけではありません。各社が横並びで同じ“抜け道”をやり始めている以上、楽天ポイントが消えたのと同じように、ある日ふさがれてもおかしくない。むしろ規制当局が次に狙う筆頭候補です。
- 有効期限が短い。増量ぶんはチャージから数ヶ月で失効します(現行のサービス開始記念キャンペーンでは「チャージから5ヶ月後の末日」)。寄付額ぴったりにチャージして使い切る前提。半端に残すと、その分はまるごと損です。
- 現金ではない。ふるなびマネーの使い道はふるなび&提携先に限定。「6%お得」は“使い切れたら”の話で、現金が6%増えるわけではありません。
- ひと手間と細かい条件。要事前エントリー、カードによってはチャージがポイント対象外(例:アメックス)。チャージ→寄付という一手間も必要です。
要するに、ふるなびの約6%は、将来消えうる・期限つき・使い切り前提の得。それでも、その条件を飲めるなら今いちばん確実に大きく得をできるのは間違いありません。逆に、ここまでの手間とリスクを取りたくないなら、使い慣れたサイト+クレカ決済(約1%)で割り切るのも立派な正解です。
要するに
- とにかく得したい/寄付額が大きい → ふるなび(実質約6%)が文句なしの一番。期限内に使い切れる人向け
- 楽天経済圏で手軽に済ませたい → 楽天(要エントリーで最大3%)
- 手間もリスクも取りたくない・はじめて → 使い慣れたサイト+クレカ決済(約1%)で十分
二桁還元のお祭りは終わりましたが、得を最大化したいなら答えはふるなび。あとは「期限つき・将来消えうる得」というリスクを、自分が許せるかどうかです。
サービス別に、もう少し詳しく
楽天ふるさと納税
品揃えと使いやすさは随一。寄付への楽天ポイント(通常ポイントやお買い物マラソンの買い回り、SPU)は廃止されました。残るのは楽天カードで決済したときにカード会社から付く通常ポイントと、「5と0のつく日」の楽天カード特典(要エントリー・月の上限あり)で、ふるさと納税では実質最大3%程度。楽天経済圏の人なら、使い慣れた画面でそのまま続けられるのが利点です。 → 楽天ふるさと納税
さとふる
CMでおなじみで、サイトの分かりやすさ・配送の早さに定評。ただし、「さとふるマイポイント」を寄付でもらえる仕組みは2025年10月で終了しました。いま残っているのは、支払いに使ったカードやスマホ決済の通常ポイント(約1%)と、すでに保有しているマイポイントの利用(寄付への充当やPayPayポイント・Amazonギフトへの交換)くらい。「使いやすいから選ぶ」サイトになっています。 → さとふる
ふるさとチョイス
掲載自治体・返礼品の数はトップクラスで、「まず選択肢の多さ」を求めるならここ。寄付額から500円引きになる「チョイス感謝券」(2026年12月31日まで)や、d払いなど決済側のキャンペーンを合わせるのが基本路線です(割引コードは配布元しだいで変わるので、利用時に有効なものを確認)。 → ふるさとチョイス
ふるなび
家電や高額返礼品に強いのが特徴。お得策としては、決済サービス「ふるなびマネー」へクレジットカードでチャージすると約5%分が増量され、チャージ時にカードの通常ポイント(約1%)も付くので、合わせて実質およそ6%相当になります。付与上限がなく、寄付額が大きいほど効くのがポイント。 → ふるなび
ただし、お金の話なので注意点も正直に。増量分はチャージから数ヶ月で失効します(現行のサービス開始記念キャンペーンでは「チャージから5ヶ月後の末日」。使い切る前提で)。増量率は時期によって変動し、要事前エントリー。カードによってはチャージがポイント対象外(例:アメックス)になることもあります。そして最大の注意点として、「規制に抵触しない」という整理はあくまで事業者・メディアの解釈で、総務省が適法と明言したものではありません。楽天ポイントが廃止されたのと同じように、将来ふさがれる可能性は十分にある。“今は得だが、いつまで続くか保証はない”特典だと理解しておくのが無難です。
au PAY ふるさと納税
au・Ponta経済圏の人向け。新規のポイント還元は禁止されましたが、手持ちのPontaを増量して寄付に充てる形や、auかんたん決済(携帯料金との合算払い)が使えます。au PAY本体の大型キャンペーンは抽選で、ふるさと納税専用ではありません。 → au PAY ふるさと納税
そのほか
鉄道をよく使うならJRE MALL ふるさと納税(ビューカード決済でJRE POINTが約2.5%)、セゾンカード派ならセゾンのふるさと納税(永久不滅ポイントで寄付充当)など、自分のメイン経済圏に合わせる選択肢もあります。
決済の“お得”はこう取る
サイトを選んだら、次は支払い方法。ここが2026年の本丸です。
確実に取りやすい分(おおむね1〜5%):
- ふるなびマネー(チャージ増量)+カード … 実質約6%
- d払い「d曜日」(金・土、要エントリー)… 確実分で最大約4%
- ビューカード×JRE MALL … 約2.5%
- 楽天カードなどの通常決済 … 約1%〜
- PayPay・au PAY … 0.5〜1%程度
「最大○%」とうたわれるもの(抽選・上限つきが中心):
- d払いの「最大24%」… 確実分に、抽選で最大+20%が乗ったときの数字。当たればの話。
- au PAYの大型還元 … 抽選で、ふるさと納税専用ではない。
ポイントではない別ルートとして、PayPay商品券(返礼品=モノ扱いなので禁止対象外。寄付額の30%相当を対象自治体内の店舗で利用可)もあります。旅行や帰省で現地に行ける人には実質お得です。
タイプ別の選び方(早見)
- 品揃え・使い慣れ重視 → 楽天 か ふるさとチョイス(あとは決済側でコツコツ)
- 家電や高額寄付 → ふるなび(ふるなびマネーで実質約6%)
- はじめて・使いやすさ重視 → さとふる(Amazon派ならAmazonふるさと納税も同操作で手軽)
- au/Ponta、鉄道、セゾン → それぞれau PAY/JRE MALL/セゾンで経済圏を合わせる
どのサイトでも、お得の差は最終的に「どの支払い方法を使うか」でほぼ決まります。「最大○%」の派手な数字に踊らされず、確実に取れる5%前後を狙うのが、2026年の堅実な遊び方です。
最後に注意点を改めて。各社のルールはしょっちゅう改悪・変更されますし、2026年10月には返礼品基準の追加見直しも予定されています。そして大前提として、ふるさと納税の自己負担は年間2,000円、控除上限を超えた分は自己負担です。シミュレーションで上限を確認し、ワンストップ特例(寄付先5自治体以内・申請期限は翌年1月10日)や確定申告の手続きも忘れずに。
ポイントのお祭りは終わりましたが、サイトと支払い方法を上手に選べば、2026年のふるさと納税はまだ十分お得。自分の経済圏に合った一枚を選んで、賢く寄付しましょう。