ハードオフのジャンク品POPが名文、ドラえもんの目覚まし時計が「おはよう」ではなく「アシャワ!」と言う
ハードオフのジャンクコーナーで撮られた1枚の写真が、8月27日からXで伸びている。写っているのは、口を開けて座っているドラえもんの目覚まし時計と、その前に立てられた「ジャンク品」の値札だ。
投稿は「なんやこのジャンク 説明がおもろい」の一言だけ。いいねは7万を超えた。
備考欄の一文で全部わかる
ハードオフのジャンク値札には、品名とメーカー名の下に「動作未確認」「電源は入りました」「動作確認」のチェック欄がある。買い取り時に店員さんがどこまで確かめたかを書き残すための欄で、たいていは短い一行で埋まる。
この個体の欄はこうなっていた。
秒針動きませんがアラーム設定すると音楽鳴ります。 アラーム中ボタン押すと「おはよう」と言うらしいのですが、こわれているのか「アシャワ!」って言います。
「言うらしいのですが」で、本来の仕様を調べたことが伝わる。「こわれているのか」で、断定を避けている。そのうえで「アシャワ!」と、聞こえたままをカタカナで置いてある。状態説明として過不足がないのに、読むと笑ってしまう。
秒針が動かないので時計としては使えない。それでもアラームは鳴るし、ボタンを押せば何かは喋る。買った人が家で得るものが、この3行でほぼ確定している。
本来は「おはよう!ぼくドラえもんです」と言う
ドラえもんのおしゃべり目覚まし時計は、セイコークロックが何種類も出している定番のキャラクター時計だ。アラームでドラえもんが声をかけてくれるのが売りで、モデルによっては「おはよう!ぼくドラえもんです。ぐっすり眠れたかな?」といった長めのセリフを、複数パターンから選んで設定できる。
つまり本来なら、朝いちばんに聞こえるのは丁寧な挨拶のはずだった。それが経年でどこかしら傷んで、「アシャワ!」に化けた。人間の寝起きの発声がだいたいそうなっているので、逆にリアルだという感想も並んでいる。
ハードオフの値札が時々こうなる理由
ジャンク品は「動くかどうかわからないものを、わかっている範囲だけ書いて安く売る」棚だ。だから店員さんは、直そうとせず、隠そうともせず、確かめた事実をそのまま書く。結果として、直っていない部分の描写がいちばん具体的になる。
今回の一枚が読み物として成立しているのも、書き手が笑わせにいったからというより、正確に書こうとしたら「アシャワ!」を採用するしかなかったからだと思う。ハードオフのジャンクコーナーが定期的にXに流れてくるのは、たぶんこの構造のせいだ。
近所に店舗がある人は、値札の備考欄だけ流し読みしてみるといい。商品より先に、文章が当たりを引いていることがある。