きぬた歯科の看板が謎文字に、正体はテイルズの「メルニクス語」
首都高のきぬた歯科の看板が、10月15日から読めない文字に変わった。正体は『テイルズ オブ エターニア』に出てくる架空の言語「メルニクス語」で、読むと「Kinuta Dental Implant」になる。
『テイルズ オブ エターニア リマスター』の発売日に合わせた、テイルズとのコラボ広告だ。きぬた歯科の公式Xが、朝の9時台に発表した。
発表の冒頭は「本日から、日本を代表するRPG『テイルズ オブ』シリーズと、きぬた歯科のコラボが始まります。」。添付されているのは新聞の号外風の紙面で、そこに問題の看板のデザイン案が載っている。
張り替わった実物の看板
昼すぎには、張り替わったばかりの実物を撮った人が出てきた。富澤ユースケさん(@tommy_feb_26)が13時55分に動画を投稿している。運転する人と撮影する人は別で、安全に配慮して撮ったと本人が書いている。
号外の説明によると、場所は首都高の中央道下り、高井戸付近。首都高の名物看板が、丸ごとゲームの言語に置き換わった形になる。
なお号外の写真には、デザイン案の合成イメージだと断る注記があり、本番の看板は15日から実際に掲示されているという説明が添えてある。
なんて書いてあるのか読んでみた
メルニクス語はアルファベットの1文字ずつに別の字形が割り当てられた文字で、テイルズ公式がメルニクス語の対訳表を公開していて、A〜Zの大文字と小文字、数字、記号がそろっている。
この表と看板の字形を1文字ずつ見比べると、次の3行になった。
- 1行目は K・I・N・U・T・A で「Kinuta」
- 2行目は D・E・N・T・A・L で「Dental」
- 3行目は I・M・P・L・A・N・T で「Implant」
各行の先頭の字には、対訳表で大文字を示す点線の印がついている。だから「kinuta」ではなく「Kinuta」と読める。
元の看板は「きぬた歯科」「インプラント」だった。それを英語にして、メルニクス文字で書き直した形になる。
一方で、いちばん下の「JR西八王子駅前」の帯だけは日本語のまま残っている。ここだけは今までどおり読める。右側にはメルディの絵と、「メルディは、きぬた大好き。」「Now on Sale」の文字が入っている。看板の下には、きぬた歯科とテイルズ オブ エターニア リマスターのコラボ広告であることを断る注記もある。
「メルニクス語」って何、の答え
メルニクス文字は、ゲームの外でも読み書きされてきた。電撃オンラインの記事によると、ポケットステーション用の『キール・アカデミー』という学習ソフトで、メルニクス文字を勉強できた時代もあったという。
10月12日からは、ufotableとProduction I.Gが手がけるテイルズ30周年コラボカフェのメニューもメルニクス語に対応した。その3日後に、看板までメルニクス語になった。
オリジナル版のエターニアは、公式の作品ページによれば2000年11月30日にPlayStationで出ている。今回のリマスターはSwitch 2、Switch、PS5、PS4向けで、2026年10月15日に発売された。Steam版は1日遅れの10月16日発売。号外の広告面によると、パッケージ版の希望小売価格は3,960円(税込)で、Steam版はオープン価格。
30年選手どうしのコラボ
電ファミニコゲームの記事によると、テイルズシリーズが生まれたのは1995年、きぬた歯科の開業は1996年で、どちらも約30年選手になる。きぬた歯科のコメントも、同じ熱量で走ってきた者どうしはいつか交差する、という趣旨だったという。
発売日に合わせて、テイルズ公式は号外の配布も告知している。
号外にはコラボ看板の記事と、メルニクス語の対訳表が載っているそうだ。紙の号外を手に取れば、看板を読むための解読表も手に入る。
今後の予定
号外には、東京だけでなく徳島市内にもメルニクス語が広がると書かれている。10月17日と18日の徳島「マチ★アソビ」の会場にも、メルニクス語の広告が出る予定だ。
首都高の看板は、車で通ると数秒で過ぎてしまう。読もうとするなら、運転する人ではなく助手席の人の仕事になる。通るときは、対訳表をスマホに出しておくといいかもしれない。
同じテイルズ30周年では、ガシャポンのミニチュアパッケージチャーム2にもエターニアが入っている。
コラボの告知はきぬた歯科の公式Xから出ている。