長男の「くるまがなつげしきだ!」で見に行ったら、青いボディに入道雲がまるごと映っていた
子どもが何かを見つけて報告してくるとき、だいたいは大人の想像より小さい話です。ただ、たまに逆が来ます。
投稿したのは声優の落合福嗣さん。長男の「くるまがなつげしきだ!」という一言を受けて見に行ったら、青い車のボディに真夏の空がそのまま載っていました。8月14日の投稿で、5万いいねを超えています。
写真をよく見ると、映っているのは青空と入道雲だけではありません。手前には建物の輪郭や電線らしき線もうっすら通っていて、そのうえで雲の白がいちばん強く出ています。ボンネットの稜線に沿って雲が折れ曲がっているので、車の面の形まで一緒に見える写真になりました。
この見え方は、濃い色の車でしか起きない
同じ日に同じ空の下へ車を停めても、全部の車がこうなるわけではありません。
塗装の表面には透明なクリア層があって、ここが光を鏡のように反射します。ボディの色が黒や紺、濃い青のように暗いと、反射した像が下地の色に負けないので、空がくっきり浮かび上がります。白やシルバーの車だと下地が明るいぶん像が薄まって、ここまではっきりとは出ません。
裏を返すと、この現象が起きる車は傷や水垢も同じくらい目立つということでもあります。カー用品店やコーティング業者の解説でも、濃色車は光沢が出やすい代わりに線傷や雨染みが見えやすい色として扱われるのが定番です。イエローハットの解説でも、黒い車は雨汚れが目立ちやすいことと洗車時の注意がセットで書かれています。
きれいな夏景色が映るのは、そのぶん手入れをしている車だから、という側面もあります。
「なつげしきだ」という言い方
反応で目立ったのは、写真そのものより言葉のほうを褒める声でした。
自己流で俳句や短歌を詠んでいるという人からは、「くるまがなつげしきだ」は今後100年生きても出てこない言葉だ、という趣旨のリプがついています。夏景色という言葉自体は珍しくないのに、それを目の前の車に使った瞬間だけが新しい、という指摘です。
大人は先に「映り込み」という説明の言葉を知ってしまっているので、あれを見ても「よく映ってるな」で終わりがちです。説明の言葉を持っていない側が、見えたものをそのまま名づけるとこうなる、という記録でもあります。
濃い色の車に乗っている人は、次に晴れた日にボンネットをのぞいてみてください。空の状態がよければ、たぶん同じものが載っています。