88万円の「チビ軽トラ」ビベルトラックにドアが付いた 車検不要、100km走って電気代150円
軽トラより小さいのに、ちゃんと屋根とドアがある。しかも車検がいらない。
「ビベルトラック」という名前が8月19日にトレンドに上がってきました。全長2.16メートルの電動3輪トラックで、価格は88万円(税込)。作っているのは神奈川県伊勢原市の株式会社バブルという会社です。
メーカー公式のチャンネルが、荷台にあたるリアボックスの中身を見せている動画を出しています。開口部の広さと、意外と入る感じが分かりやすい。
車検も車庫証明もヘルメットもいらない理由
このクルマがざわつかれているのは、性能より「登録区分」のほうです。ビベルトラックは道路運送車両法でいうミニカーとして登録されます。
ミニカーは、3輪以上の原動機付自転車のうち、総排気量50cc以下(電動なら定格出力0.6kW以下)で、車室があるか輪距が50cmを超えるもの、と決まっています。ビベルトラックは定格出力が590W、つまり0.59kWなので、ぎりぎりこの枠に収まっています。
ミニカーは扱いが原付ではなく普通自動車寄りになるので、運転には普通自動車免許が必要です。そのかわり、原付に付いてくる面倒がまとめて外れます。
年3,700円で、車検も車庫証明もなし。軽トラの維持費と並べると、ここが一番効きます。
100km走って電気代150円という計算
もうひとつ引っかかるのが電気代です。ビベルトラックは100Vの家庭用コンセントから充電でき、1回の充電で最大100km走ります。この充電にかかる電気代がおよそ150円。ガソリンの軽トラで100km走ると、燃費がよくても数百円から千円台に届くので、そこと比べての「150円」です。
もっとも、最高速度は55km/hなので高速道路には乗れませんし、1人乗りなので誰かを乗せることもできません。使いどころは配送や施設の構内、市場や農地の中の短距離、といったあたりになります。
ドアが付いたのが今回の変更点
以前のモデルは屋根はあるものの横が開いた作りで、雨と風がそのまま入ってきていました。最新モデルではドアが追加され、キャビンを閉め切れるようになっています。雨に濡れないことと、停めているあいだ荷物と車内を閉じておけることが、実務では大きい。X でも「ドア付きで濡れないの嬉しい」という声が出ていました。
一方で冷静な声もあります。「エアコンなかったら夏は死ぬ」「1回の充電で片道50kmと考えるとキツいな」といった書き込みが並んでいて、密閉されたぶん夏の車内をどうするのか、往復で使うと航続100kmは実質50km圏なのではないか、という指摘です。用途がはっきりしている人ほど、ここを先に計算していました。
買うかどうかは用途しだい
88万円という値段は、新車の軽トラと比べれば安いけれど、電動アシスト自転車やミニバイクと比べればまったく安くない。それでも反応を見ていると、「猫の通院用に欲しい」「弊社の社用車のちっさい版を作りたい」と、軽トラの代わりというよりもう1台の足として想像している人が多い印象でした。
近所の配達、農地や敷地内の運搬、雨の日でも濡れない1人乗り。そのへんに心当たりがある人には、たぶん刺さります。試乗もできるので、気になったら公式の店舗情報から近い代理店を探してみてください。