米ホットドッグ早食い大会、日本の須藤美貴さんが女子で通算12回目V。この“大食い世界最高峰”を変えたのも日本人だった
7月4日のアメリカ独立記念日といえば、花火やバーベキューと並ぶ“もう一つの名物”があります。ニューヨーク・コニーアイランドで100年以上続く「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」。2026年も現地7月4日に開催され、日本でも「ホットドッグ早食い大会」がSNSのトレンドに上がりました。放送を担当したESPNが、今年の全編をYouTubeで公式公開しています。
女子は日本の須藤美貴さん、貫禄の12回目V
女子部門で頂点に立ったのは、日系アメリカ人の須藤美貴(みき・すどう)さん。共同通信などによると、10分間でホットドッグを約38個平らげ、通算12回目の優勝を飾りました。優勝者に贈られる“ピンクのチャンピオンベルト”は、これで5年連続の獲得。もはや女子部門の絶対女王といっていい強さで、他を寄せ付けませんでした。日本にルーツを持つ選手が本場アメリカの名物大会を制し続けているというのは、それだけでちょっと誇らしいニュースです。
男子はチェスナット、18回目の“マスタードベルト”
男子部門は、この世界の「キング」ジョーイ・チェスナットが66個を平らげて優勝。自身の持つ大会最多優勝記録をさらに更新し、通算18回目の制覇となりました。ただ本人にとっては物足りなさも残ったようで、自己最高にして歴代最高記録である「76個」(2021年)には届かず。当日の猛暑について問われると「ああ、影響したよ」と、ペースが上がらなかったことを認めています。ちなみに2位はパトリック・ベルトレッティの51個、3位はジェームズ・ウェブの47.5個。トップとの差からも、チェスナットの規格外ぶりがうかがえます。
この“大食い世界最高峰”を変えたのも日本人だった
そして今回の日本勢の活躍で思い出したいのが、この大会の歴史を塗り替えた、もう一人の日本人の存在です。フードファイターの小林尊(こばやし・たける)さん。2001年に初出場すると、当時25個前後だった優勝ラインを一気に倍近い約50個まで引き上げ、世界に衝撃を与えました。以降6連覇を達成し、体を大きく使って一気に詰め込む食べ方や、ホットドッグとパンを分けて食べる技術など、いまや当たり前になった“競技としての大食い”の型を築いたパイオニアです。
チェスナットが更新し続ける記録も、たどっていけば小林さんが切り拓いた地平の先にあります。アメリカ独立記念日の陽気なお祭りの裏に、日本の食いしん坊たちの確かな足跡がある。10分で数十個という、常人には想像もつかない数字に「へぇ」と驚きつつ、そんな日本とのつながりも一緒に味わえる一日でした。