新潟のご当地グルメ「オッチャホイ」がじわり話題 シンガポール発祥なのに現地に存在しない謎
聞き慣れない響きの「オッチャホイ」。名前だけだと海外の料理のようですが、その正体は新潟県新発田市の一軒の食堂が守ってきたご当地グルメです。ウマ娘の作品で名前が出たことなどをきっかけに、いまSNSでじわじわ検索されています。
オッチャホイって、どんな料理?
きしめんのような平たい麺を、もやし・卵・小松菜・キャベツと一緒に仕上げた一品です。油で炒めてニンニクと唐辛子を効かせた「皿オッチャホイ」と、唐辛子を使わず鶏や豚のうまみが溶けたスープで食べる「汁オッチャホイ」の2種類があります。焼きそばとあんかけ焼きそばの中間のような、素朴で食べ応えのある見た目です。
生みの親は、シンガポール帰りのお父さん
このメニューが生まれたのは戦後すぐ。1946年に新発田で創業した食堂の初代が、シンガポールで暮らした経験のある父親のすすめで、1951年ごろにメニューへ加えたと伝わっています。お父さんが現地で食べた思い出の味を、日本の食材で再現しようとしたのがはじまりでした。
店の名前も「シンガポール食堂」。海のずっと向こうの屋台の味が、雪国・新発田に根づいて70年以上も受け継がれてきたと考えると、一杯の重みが変わってきます。
いちばんの謎は「本場に無い」こと
つまり、シンガポール由来を名乗りながら、本場を探しても同じ料理が見つからない。逆輸入グルメかと思いきや、輸入元がどこにも無いという不思議な立ち位置です。この“謎料理”っぷりも、ネットで面白がられている理由のひとつです。
過去にはさくまあきらさんやCRAZY KEN BANDの小野瀬雅生さんが言及し、2024年公開の映画『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』でも名前が登場して、じわじわとファンを増やしてきました。新潟を旅する機会があれば、本場に存在しない“新発田生まれのシンガポール料理”を確かめに寄ってみるのも面白そうです。