梱包材「プチプチ」の川上産業が社名を「プチプチ株式会社」に変更、創業58年で初めて
荷物を包むときにいつも脇役だったあの緩衝材が、ついに社名そのものになります。
「たまには主役になりたい」
気泡緩衝材「プチプチ」を製造する川上産業株式会社が、2026年10月1日付で社名を「プチプチ株式会社」へ変更すると発表しました。
発表文にはこう綴られています。「いつも、包んで、守って、支える脇役。『たまには主役になりたい』そう思ったことも、少しだけありました」。荷物の隙間を埋め、割れ物を守り、指でつぶして遊ばれるだけの存在だった緩衝材が、会社の顔になる。ちょっとしたユーモアを交えた報告です。
「プチプチ」の名前の由来
「プチプチ」という名称は、指でつぶしたときに鳴る”プチッ”という音がヒントになっていて、1994年に正式に商標登録されています。もともとは同社が製造する気泡緩衝材の商品名でしたが、あまりに広く浸透した結果、緩衝材そのものを指す一般名詞のように使われるようになりました。今回の社名変更は、その商品名の知名度をそのまま会社のブランドとして引き受ける形です。
創業58年で初めての社名変更、背景には環境戦略
川上産業にとって、これは創業58年で初めての社名変更。単なる話題づくりではなく、環境への取り組みが背景にあります。同社は使用済みのプチプチを回収して再び製品に戻す「ループリサイクル」を進めており、再生原料の使用比率はすでに2025年度で98%に到達。回収量も2025年には198トンまで拡大しています。今後は自治体や学校、企業との連携を強化しながら、再生原料比率100%と回収量のさらなる拡大を目指すとしています。社名を製品名と一体化させることで、資源循環型社会を支えるブランドとして育てていく狙いです。
長年脇役に徹してきたプチプチが、環境配慮という新しい役割を背負って主役に躍り出る。10月1日以降、荷物に貼られたロゴを見かけたら、少し違って見えるかもしれません。