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「夢のようにおいしい」とバズった和菓子の正体は岡山銘菓『陸乃宝珠』、マスカット丸ごと1粒を求肥でくるんだ夏だけの宝石

2026年7月31日 ・ トレンド「陸乃宝珠」より

料理人で文筆家のイナダシュンスケさんが「夢のようにおいしいお菓子」とだけ書いて投稿した1枚の写真が、10万いいねを超えて広がった。断面のグリーンがつやつやで、見るからにみずみずしい。何このお菓子、と気になった人が続出して、正体もすぐ判明した。宗家源吉兆庵の『陸乃宝珠(りくのほうじゅ)』だ。

マスカットを皮ごと1粒、求肥でくるむ

陸乃宝珠は、大粒のマスカットをまるごとひと粒、やわらかい求肥と砂糖で包んだ果実菓子。写真の断面がぷっくりしているのは、中に本物のぶどうがまるっと入っているからだ。かじると求肥の甘さのあとに果実の皮がぱちんとはじけて、果汁があふれる。和菓子なのか果物なのかよくわからない、不思議な立ち位置のお菓子になっている。

使っているぶどうがまた良くて、品種は「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。“果実の女王”と呼ばれる高級品種で、いま主流のシャインマスカットとは別物だ。SNSでは「種なしだったら最高なのに」という声もあったけれど、アレキサンドリアはそもそも種ありの品種。あの上品な香りと引き換えの種、というわけだ。

夏のあいだしか会えない

もう一つの特徴が、とにかく旬が短いこと。販売はだいたい5月中旬から9月上旬までの期間限定で、賞味期限も発送から6日ほどと短め。生のフルーツを丸ごと使っているぶん、日持ちより鮮度を取っている。値段は6個入りで2,160円(税込)と、ふだんのおやつというよりはちょっとした手土産やギフトの価格帯だ。

投稿を引用した人が「去年、職場の主任から一つずつ配られた。なんやコイツと思ったけど本当に美味しくて、本当に可愛くない値段だった」と書いていて、これがまた妙にリアルだった。高いのは高い。でも食べると黙る、という種類のお菓子らしい。

岡山の銘菓が夏に強い理由

源吉兆庵は岡山発祥の和菓子屋で、マスカット・オブ・アレキサンドリアは岡山が名産地として知られる品種。地元の看板フルーツを主役に据えたお菓子、と考えると納得がいく。夏の贈答で「誰に贈っても外さない」と言われるのも、この見た目のインパクトと分かりやすい豪華さがあってこそだと思う。

反応を見ていると「これ知ってる、めっちゃ美味しいやつ」という経験者と、「初めて見た、今年こそ買う」という新規がきれいに二分していた。旬が短いお菓子は、毎年この時期にこうして話題が回ってくるのが強い。まだ9月上旬までは間に合うので、気になった人はデパ地下をのぞいてみてほしい。近くに店舗がなければ、楽天の公式店でも取り寄せられる(下記PR)。