スティールボールランのオープニング曲はKroi「SPIN」
9月24日の0時ちょうどに、1分30秒のノンクレジットオープニング映像が上がった。アニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』のOP曲は、Kroiの「SPIN」だ。公開から3時間半で再生数は40万を超えている。
曲名はKroi「SPIN」、公開は9月24日0時ちょうど
発表があったのは前日の9月23日。公式ポータルサイトが「SBRオープニングテーマ決定ッ!Kroi「SPIN」」というニュースを出して、描きおろしのアニメイラストジャケットも同時に公開している。
映像が上がったのは Warner Bros. Japan Anime の公式チャンネルで、タイトルは「アニメ『スティール・ボール・ラン ジョジョの奇妙な冒険』ノンクレジットオープニング映像|Kroi 『SPIN』」。同じ0時に「SPIN」のデジタルシングル配信もスタートしている。公式ニュースには「この後、24日0時より」として、ノンクレジットオープニング映像のプレミア公開とデジタルシングルの配信開始が並べて書かれていた。曲だけ先に聴きたい人も、その場で聴ける状態になっている。
アニメ公式アカウントの告知にも9千を超えるいいねがついていた。
西部劇の音を軸にしたのは、Kroiが狙ってそうしたから
この曲がどういう設計で作られたのかは、バンド本人が明かしている。公式ニュースに載ったアーティストコメントに、こう書かれていた。
西部劇を思わせるエンニオ・モリコーネやベンチャーズのようなサウンド感を軸に、Funk、Soul、Hip-Hopなど、我々がこれまで触れてきたさまざまな音楽を混ぜ合わせながら、この楽曲を仕上げています。
エンニオ・モリコーネは『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』といったマカロニ・ウエスタンの音楽で知られる作曲家で、ベンチャーズはエレキギターのインスト曲で日本でも長く聴かれてきたバンドだ。どちらも「乾いた土地で鳴っている音」の代名詞みたいな扱いをされてきた。
『スティール・ボール・ラン』の舞台は1890年のアメリカで、総距離およそ4,000マイル、賞金総額5,000万ドルの北米大陸横断レースが物語の軸になる。作品の紹介文にそう書いてあるとおり、ひたすら西へ進む話なので、西部劇の音を持ってくるのは筋が通っている。コメントにも「『スティール・ボール・ラン』の壮大な北米大陸横断レースという世界観を、どう音楽で表現していくか、かなり試行錯誤しながら制作を進めました」とある。
「砂地をテーマにした楽曲」を数年ぶん作ってきたバンドだ
同じコメントの中で、Kroiはもうひとつ面白いことを書いている。
我々は数年前から、砂地をテーマにした楽曲を作るということを続けていて、今回もその中で培ってきた感覚を活かせるんじゃないかと思いました。
砂地がテーマの曲を数年、というのは説明だけ読むと不思議だが、経歴を見ると腑に落ちる。Kroi は2018年2月に結成された5人組で、2021年6月に1stアルバム「LENS」でメジャーデビューした。公式プロフィールに載っているアニメのオープニング担当作には、『SAKAMOTO DAYS』や『アンダーニンジャ』と並んで『SAND LAND: THE SERIES』が入っている。砂の土地を舞台にした作品の主題歌を、この人たちはすでに1本通っている。
バンドの音楽性はもともと R&B・ファンク・ソウル・ロック・ヒップホップを混ぜたミクスチャーで、そこに西部劇の質感を足したのが「SPIN」という並びになる。ジョジョとの相性については「『ジョジョ』の、さまざまなカルチャーが交差しながら生まれる独特で他にない世界観に、勝手に親近感を覚えています」と書いていて、依頼が来た時のことは「お話をいただいた時は、本当に飛び上がるくらい興奮しました」と書いている。
CDシングルは10月28日に出る。3形態あって、CD Only は「SPIN」とそのインストゥルメンタルの2曲で1,320円。CD+Blu-ray と CD+DVD は各3,960円で、ロンドンの RAK Studios で録ったライブセッションなどの映像が付く。曲を追いかけたい人はKroiの公式サイトにディスコグラフィと特設ページのリンクがまとまっている。
本編の2nd & 3rd STAGEは9月25日から
アニメのほうは、2nd & 3rd STAGE(全11話)が9月25日からNetflixで毎週金曜に世界独占先行配信される予定になっている。OP映像が前日の0時に出て、その翌日に配信が始まるという段取りだ。
劇伴を担当しているのは菅野祐悟で、公式のミュージックページにはメインテーマとして『Dance with STEEL BALL RUN』の名前も出ている。OPだけでなく、本編で流れる曲のほうも気にしておくと楽しめそうだ。
ジョジョまわりのグッズの話でいうと、一番くじ「The Gathering of RIVALS」のラインナップが宿敵だけで固められていた件や、4部の吉良吉影と岸辺露伴がアベイルで「はんてん」になっていた件も今年の話だ。
公式ニュースのアーティストコメントを先に読んでからもう一度OPを流すと、何をどこから持ってきた音なのかが分かって面白い。