セリアの110円「マジカルフラッシュコンパクト」を塗装したら別物に、煽られた兄まで参戦してきょうだい対決になった
セリアのおもちゃ売り場に、ふたを開け閉めできる魔法少女風のコンパクトが並んでいる。「マジカルフラッシュコンパクト」という商品で、中央のクリスタルを押すとカラフルに点滅・点灯する。水色とピンクの成形色で、値段は110円だ。
これを塗装した人がいる。
投稿の写真は前半2枚が買ってきたままの状態、後半2枚が塗装後。同じ型から出てきた同じ製品とは思えない。
変わったのは色だけではない
素のコンパクトは、星の意匠もリボンも全部が同じ水色で、要するに一色のプラスチックの塊だ。凹凸はあるのに、色が同じだから模様として目に入ってこない。
塗装後は、星のフレームだけが金になり、内側の面が濃いネイビーのラメになり、外周にパールが1粒ずつ並んでいる。ふたを開けた側は白地に金の唐草、そこへ極小のラインストーンが色ごとに散らしてある。もともと成形されていた凹凸を、色で分けて見えるようにした。それだけで駄菓子屋の景品がアンティークの宝飾品の顔になる。
投稿は8万いいねを超えた。100円ショップの商品を塗る遊びは前からあるジャンルだけれど、この題材は元の造形が細かいぶん、塗り分けの効きが分かりやすい。
「俺もやろっかな」に「やれよ」と返した結果
ここで終わらないのが厄介なところで、投稿主はこのバズを兄に自慢した。兄は「俺もやろっかな」と言った。投稿主は「やれよ」と煽った。
数日後、写真が送られてきた。
兄バージョンは、星のフレームが燻したような銀、面は黒に近い紺。中央の石も透明なブルーではなく、白っぽくくすんだ天然石の風合いに変えてある。パールの外周と金の唐草が入るぶん、全体の印象は古い懐中時計に近い。
そしてふたを開けると、内側が一面の星空になっている。細かい白い点が散って、中央に淡い雲のような帯が走る、あの見慣れた星雲の塗りだ。ハート型の石も紺の砂金石のような質感に置き換わっていて、元の水色のプラスチックの面影がどこにも残っていない。
兄の投稿にも素の状態の写真が1枚添えてあるので、出発点が同じ110円のおもちゃだったことは確認できる。片方はきらびやかな宝飾品、片方は夜の標本箱。同じ土台からここまで作風が割れるのかと感心する。
反応は「ガチじゃん」で埋まった
タイムラインでは「100均に見えない」「ガチじゃんこんなの」といった声が並び、まとめサイトにも取り上げられた。自分でもやってみたいという反応と、そもそもこの商品がセリアにあることを知らなかったという反応が半々くらいで混ざっている。
元がおもちゃなので、失敗しても損失は110円で済む。にもかかわらず、仕上がりは値札の桁がいくつか変わって見える。今回のように身内を巻き込むと作風の違いまで見えるので、きょうだいでひとつずつ買って別々に塗るのは、けっこう性格の出る遊びだと思う。