スガキヤが20年ぶりに関東へ、10月に長津田と本厚木の2店舗。3年で50店舗の計画
名古屋のフードコートに必ずいる、あのスガキヤです。運営するスガキコシステムズが8月17日、神奈川県に2店舗を出すと発表しました。関東への出店はおよそ20年ぶりになります。
1号店は10月15日、カエデウォーク長津田のフードコート
1号店は横浜市緑区のカエデウォーク長津田店で、10月15日(木)オープン予定。2階のフードコート内に入ります。カエデウォーク長津田は旧アピタ長津田店で、ユニーが2024年11月に業態転換して名前を変えた施設です。名古屋のスガキヤがアピタやピアゴのフードコートに並んでいる光景を知っている人からすると、順当な着地に見えるかもしれません。
2号店は厚木市の本厚木ミロードイースト店で、10月29日(木)オープン予定。こちらは1階です。
関東は2度目の撤退から20年ぶり
スガキヤが関東に出ていたのは、これが初めてではありません。中日新聞によると出店期間は1973年から1999年までと、2004年から2006年までの2期。つまり過去に2回進出して2回とも引いています。撤退の理由について中日新聞は、乳白色で甘みのある魚介とんこつのスープが関東の客になじまなかったのではないか、という専門家の見方を伝えています。
今回の再挑戦の背景として報じられているのは、創業80周年という節目と、6月の運営会社の社長交代、そして東海地方の人口が減っていくなかで関東という巨大市場は避けて通れない、という判断です。3年で50店舗はかなり強気の数字で、駅前やフードコートを中心に広げていく方針だとされています。
なお現在のスガキヤのラーメンは、公式メニューで430円。豚骨スープの甘みに魚と昆布のだしを合わせた和風とんこつで、これは創業から続く味だと公式が説明しています。関東の店の価格は既存店と異なるとわざわざ断り書きが入っているので、この430円がそのまま関東に来るとは限りません。
「長津田と本厚木」で反応が割れた
発表後、Xでは「長津田」「本厚木」がトレンドに入りました。歓迎する側は「ナイス長津田」「本厚木に来るんか、オープンしたら行くべ」「割とテリトリー近めな所へできて嬉しい」。名古屋まで食べに行ったばかりという人が「わざわざ食べに愛知まで行ったばっかなのに来るんかーい」と言っていたのも面白いところです。
一方で立地に首をかしげる声も並びました。「関東にできるのは嬉しいけど、長津田と本厚木って微妙な立地」「横浜かって話だけど」「みなとみらいでも十分スガキヤ戦えると思う」。横浜市とはいえ長津田は市の西の端で、町田市との境が近い場所です。都心からいきなり攻めるのではなく、車で来られる郊外のフードコートから始める形になりました。
過去2回の撤退では、家賃の高い都心の路面で認知度ゼロから戦うという条件がついて回っていました。そう考えると、今回のフードコート起点は「またすぐ撤退するのでは」という不安への回答にも読めます。答え合わせは10月15日からです。
ラーメンフォークは付いてくるのか
スガキヤと言われて味より先にあの器具を思い出す人もいるはずです。フォークの先にスプーンがくっついた例のやつで、1978年にノリタケと共同開発されました。割りばしの大量消費を減らすのが目的で、現在のデザインは2007年から。ニューヨーク近代美術館(MoMA)のデザインストアでも売られています。
麺を巻き取るには歯の間隔が広く、スープをすくうには浅い。慣れないと器用に食べられないことで有名な道具ですが、名古屋圏の人にとっては小学生のときから握っていた形です。10月に関東でこれが配られたとき、初見の人がどう反応するかがいちばんの見ものかもしれません。