「Suicaのペンギン」柄のSuicaが在庫限りで販売終了、次に買えるカードは無地になる
JR東日本が8月26日、「Suicaのペンギン」がデザインされた現行のSuicaカードについて、駅の券売機など各発売箇所の在庫がなくなり次第、発売を終了すると発表しました。その後に売られるのは、キャラクターの入らない無地のカードになります。
「いつか買おう」の“いつか”が終わった
在庫限り、というのがこの発表のややこしいところです。終了日が決まっているわけではないので、券売機に残っている枚数次第で、駅ごとにバラバラのタイミングでペンギンが消えていきます。
Xでは「いつか買おうと思っていた人はどうぞお早めに」という呼びかけと、「ペンギンカードが今後はレアに」という反応が同時に出ました。物理カードだけの話でもなく、Apple端末のSuicaでウォレットアプリに表示される券面も、一時的に無地のデザインへ変わることが案内されています。
一方で、「替えることの必然性をまるで感じない」「なんでリストラされるんだっけ」と、そもそもの交代に納得していない声も並んでいます。「Suicaのペンギンいなくなるの悲しすぎるだろ」という短い一行が、いちばん多く見た感想でした。
ペンギンの卒業は2026年度末、次のキャラは11月18日に発表
カードの券面が先に変わるだけで、キャラクターそのものの引退はもう少し先です。
ペンギンがSuicaのイメージキャラクターになったのは2001年。絵本作家の坂崎千春さんが描いたもので、Suicaの発行枚数は約1億2000万枚にまでなりました。改札にかざす動作とセットで20年以上、日本でいちばん見られているペンギンだったと言っていいと思います。
新キャラクターの作り方も公開されています。2026年2月以降に社員から意見を集め、春から夏にかけて若手クリエイターが原案を制作、委員会で3案に絞り込み、夏以降に利用者投票を実施。そのうえで11月18日のSuica25周年記念日に正式発表、という段取りです。つまり次の顔は、まだ3案のどれかで揺れている段階ということになります。
交代の理由としてJR東日本が挙げているのは、Suicaを「移動と少額決済のデバイス」から「生活のデバイス」へ広げるという方針です。2026年秋にはモバイルSuicaの決済上限を最大30万円に引き上げる新サービスも控えていて、キャラクターの刷新はその一連の動き(Suica Renaissance)の一部という位置づけになっています。
山手線のラッピング列車と、上野の6日間
最後の1年は「Penguin Years」という企画名でまとめられていて、見に行けるものもいくつか決まりました。
山手線には11月、ペンギンのラッピング列車が1編成投入されます。上野駅ではファン感謝イベントが10月30日から11月4日まで、JR上野駅中央改札外のグランドコンコースで開催。時間は各日11時から19時30分(最終日は18時まで)で、ペンギンの歴史を振り返る展示パネル、メッセージ記入ブース、フォトスポット、グッズ販売が並びます。
会えるグリーティングだけは条件が付いていて、スタンプアプリ「エキタグ」で10月1日から始まるデジタルスタンプラリーのスタンプを3つ集め、そのうえで抽選に当たる必要があります。並べば会える形式ではないので、行くつもりなら10月1日を先に押さえておくほうがよさそうです。
上野駅にはペンギングッズとカフェの店「Pensta エキュート上野店」もあり、こちらは発表前から入店待ちの列ができる日が続いていました。「あるうちに買い漁ってます」という投稿も出ています。券面のペンギンから順に消えていくので、財布の中のカードを見返す人がしばらく増えそうです。