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「うんにゃ」は鹿児島弁の「いいえ」、職場で1年半“猫語”だと思われていた投稿に九州出身者が集合

2026年8月19日 ・ トレンド「うんにゃ 意味 鹿児島弁 方言 いいえ」より

方言が通じていないことに、たいてい人は一発では気づけない。

投稿したのは黒木さん(@_______Kuroki)。8月18日の夕方の投稿で、19日午前の時点で5.8万いいねを超えています。上司に「質問ある?」と聞かれて「んにゃ、無いですありがとうございます!」と返したのがきっかけで、それが否定の鹿児島弁だと職場の誰にも伝わっておらず、1年半ずっと「時々ねこっぽい返事をする人」として認識されていたことが発覚した、という話です。

たしかに「んにゃ」だけ切り出すと猫が返事をしているようにしか聞こえない。しかも本人は「いいえ」と言っているつもりなので、訂正のきっかけが1年半も来なかった。

「うんにゃ」は否定の言葉で、語源は「否(いな)」

鹿児島方言文化協会と鹿児島弁検定協会が編集している鹿児島弁ネット辞典にも、そのまま項目があります。意味は「いいえ。否定の語」。「うんにゃー」「うんにゃあ」と伸ばす言い方もあって、語源は「否(いな)」が訛ったものだと書かれています。

「んにゃ」と頭の母音が落ちるのは、鹿児島弁でよくある縮み方です。黒木さんが職場で使ったのもこの形でした。ちなみに鹿児島弁検定協会は鹿児島弁検定という検定まで運営していて、方言としてはかなり手厚く整備されているほうです。

鹿児島だけの言葉でもない

リプライや引用には、九州のあちこちから「うちも言う」という報告が集まりました。福岡出身の母親が言うので単なる口癖だと思っていた、という人。熊本の人吉球磨あたりでも使う、宮崎でも言う、という人。本州で暮らしていると全然聞かないので、帰省したときに耳に入るとほっとする、という声もありました。

おもしろかったのは、丁寧さの感覚がずれるという指摘です。鹿児島では後輩が先輩に敬語で話している場面でも普通に「うんにゃ」が出るそうで、くだけた言葉という扱いではないらしい。標準語の耳だと「眠いのか?」に聞こえてしまう、というわけです。上司に向かって「んにゃ」と言えてしまったのも、本人の中では失礼でも何でもなかったからでしょう。

漫画家の川原泉さんの作品で「うんにゃ」を覚えた、という人もいました。作者が鹿児島出身だと今回知った、という反応が付いていて、覚えた経路まで含めてバラバラなのが方言らしいところです。

通じていないことに気づけない期間

方言の話でいちばん怖いのは、間違いとして指摘されないところだと思います。「うんにゃ」は文の中で否定として機能しているので、会話は成立してしまう。聞いた側は「なんか猫っぽい人だな」で処理して終わり、言った側は伝わったと思って次に進む。それが1年半続いた。

上京して長いのに咄嗟に「んにゃ」が出る、という人もいました。理屈で使い分けている言葉ではないので、意識して止めるのも難しいのでしょう。

職場に九州出身の人がいて、たまに猫みたいな相槌を打つと思っていた人は、たぶんそれは「いいえ」です。