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ゼンリンの「一般国道トレカ」9月11日発売、レアなのは距離が短い国道のほう

2026年9月9日 ・ トレンド「一般国道トレカ」より

地図のゼンリンが、日本の一般国道を1路線につき1枚のカードにしたトレーディングカードを出す。商品名は「Map Design GALLERY CARD/一般国道」。オンラインストアは9月11日12時から、店舗は翌12日からの販売だ。

告知した公式Xのポストがこれで、自分で「さすがにマニアックすぎるだろ!!!」と書いている。いいねは1万2千を超えた。ツッコまれる前に自分でツッコむスタイル。

「Map Design GALLERY」は、地図をモチーフとしてデザインした文具や雑貨のブランド。今回の一般国道はそのカードシリーズの新作にあたる。459路線ぶんを一気には出さず、全6シリーズに分けて出す予定で、今回は(1)が76路線、(2)が77路線の計153路線からのスタートになる。

長い国道ほどコモン、短い国道ほどレア

このカードの一番おかしいところがレア度の付け方だ。総延長距離が短い路線ほどレア度が上がる。基準は3段階で、C(コモン)が100km以上、U(アンコモン)が99kmから50km、R(レア)が49km以下。レアカードにはホログラム加工が入る。

つまり、誰でも名前を知っている国道1号のような路線は、長さがあるぶんコモン側に落ちる。逆に、地元の人しか通らないような短い国道がキラッと光って出てくる。知名度と希少度が真っ逆さまになっているわけで、地図会社が本気で作るとこうなるのかという感じがする。

トレカに置き換えると、パックを開けて有名なカードが出た瞬間に「あ、これCだ」となる。459路線の内訳はCが274枚、Uが122枚、Rが63枚で、レアに当たるのは全体の1割強しかない。数のうえでも、名前を聞いたことのない国道のほうが希少という構図になっている。

SRは社員が選んだ「ネタ国道」で、路線は非公開

さらにその上にSR(スーパーレア)がある。プレスリリースによると、7枚入りパック限定で、ゼンリンの社員が厳選した特徴的な国道を特別仕様のSRカードとしてランダムで封入する。しかも一般国道(1)と(2)でそれぞれ異なるSRカードを用意しており、路線はシークレット。何が入っているかは開けるまで分からない。ここは注意が要るところで、SRが入るのは7枚入りパックだけなので、5,500円のコンプリートBOXを買ってもSRは付いてこない。

公式の商品ページのほうでは、SRの中身を「地図調査に携わる社員が全ラインナップの中から厳選した“ネタ国道”」と説明している。実際に道を見て回っている人たちが選ぶネタ国道というのが、たぶんこの商品で一番信用できる部分だ。道路の話は生活道路の法定速度が30km/hになる件のように制度の話になりがちだけど、こっちは完全に趣味の側から来ている。

海上区間がある国道、空港から始まる国道

カードの表面には、国道の路線を描いた地図に加えて、国道番号を示す道路標識、総延長距離、海上区間距離、起点・終点が載る。海上区間距離という欄がスペック表に常設されている時点で、国道という制度のややこしさが伝わってくる。

リリースが例に挙げているのが、総延長距離に対して海上区間を多く含む国道390号と、空港を起点に市街地へつながる国道332号だ。地図が描かれたカードとして見ると、海の上に線が引かれているものと、空港からいきなり始まっているものが手元に並ぶことになる。

もうひとつ、デザイン担当者が推しに挙げているのが国道468号。首都圏中央連絡自動車道、つまり圏央道のことだ。コメントには「今回の商品制作をきっかけに国道であることを初めて知りました」とあって、作っている側も知らなかったらしい。圏央道が国道扱いというのは、言われてみると確かに標識で見た記憶がない。

初回限定BOXの特典は敦賀の「4連おにぎり」

(1)と(2)のコンプリートBOXをセットにした初回限定版12,100円には、アクリルキーホルダーが付く。モチーフは、福井県敦賀市の4路線が重複する区間に設置されている、4つの道路標識が縦に並んだ通称「4連おにぎり」。国道標識は形から「おにぎり」と呼ばれていて、それが縦に4つ積み上がっている場所が実在する。設置場所は敦賀市の岡山町1丁目交差点

期間限定の購入特典としてステッカーも付く。こちらは9月11日12時から9月18日9時までの注文分が対象で、ゼンリン公式Xで募集した「好きな国道」「思い出の国道」の中から、コメントが多く寄せられた上位6路線の道路標識をステッカーにしたものだという。募集の時点で企画が動いていたわけで、乗っかった人はちゃんと商品に反映された形になる。

「絶対いらないけどちょっと欲しい」

告知が回ったあとの反応は、だいたい同じ方向を向いていた。「絶対いらないけどちょっと欲しいのなんなんこれw」「うわほしい」といった声が出ていた。買う理由をうまく説明できないタイプの欲しさだ。

一方で、特定の路線を推しに来る人もいた。「477のキショさをみんなに知ってほしい」と書いている人がいて、こういう反応が出るあたり、国道には国道の界隈があるのだなと思わされる。

ゼンリンのカードシリーズは、前作が2025年7月発売の「有人離島」だった。マップデザインギャラリーのアカウントが「”離島”の次は‥”国道”!!」と投稿していて、テーマの飛び方が安定している。

テーマの決め方についてデザイン担当者は、一般国道は「当社の有志で協議する中で、最も人気の高かったテーマです」と説明している。制作には地図情報の収集部署や編集部署も加わったそうだ。有志が集まって協議した結果が一般国道という時点で、会社の空気が想像できる。

発売は9月11日12時から。地元の国道が何のレア度で出てくるのかは、開けてみるまで分からない。ちなみに、あなたの推し国道が短いほど当たりです。

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