「フリーレン構文」とは?意味・元ネタ(それは流石に嘘だよ)を解説
10年前の作品を「この前の」と言ってしまう感覚。それを1000年以上生きるエルフの姿を借りてネタにするのが 「フリーレン構文」 です。『葬送のフリーレン』が元ですが、作中にこの台詞は出てきません。
「フリーレン構文」とは?
フリーレン構文は、フリーレンとフェルンの会話の形式だけを借りて、時間感覚のズレを笑うテンプレートです。ニコニコ大百科では「ソレハサスガニウソダヨ」の名前でも項目が立っています。
基本の形はこうです。フェルン役が「〇〇は最近の〇〇ではありません」と現実的な指摘をする。フリーレン役が「もうそんなにか」と受け流す。フェルン役がさらに古い話を持ち出す。フリーレンが「それは流石に嘘だよ」と拒否する。この4手で、指摘する側とされる側の年月感覚が両方おかしくなっていく様子が描けます。
刺さる相手が広いのが強みでした。特撮、ゲーム、アイドル、プロ野球と、長く追いかけているジャンルなら誰でも自分の話として書けます。
元ネタ・由来
発端は、Xユーザーの祭祭祭さんが2023年10月6日に投稿したこの一本です。平成仮面ライダーを題材にしていて、6500以上のいいねを集めました。
ジオウが「去年」ではないという事実に耐えられないフリーレン、という構図です。投稿者本人も後から「なんかテンプレがあったんかな」と振り返るほど、狙って型を作ったわけではありませんでした。それが10月中旬から下旬にかけて一気に真似され、定型として固まります。
もうひとつ、少し違う型もあります。月刊コロコロコミック2023年11月号に載った『運命の巻戻士』『葬送のフリーレン』『ベイブレードX』の3作コラボ漫画が元で、フリーレンが「人間を知るために旅をしている」と説明する場面から「その途中で〇〇を知ったんだよ」という言い回しが広まりました。どんな異物とのコラボも「旅の途中で知った」の一言で成立してしまうので、こちらは万能の接着剤として使われています。
作中の台詞ではないパロディが、作品の顔のひとつになった例です。原作の絵と組み合わさる機会も多く、フェルメール展とのコラボで描き下ろされた《真珠の耳飾りの少女》のフリーレンのように、公式側もファンの遊びを織り込んだ展開を続けています。
使い方・例文
- 「フリーレン様、そのゲームのリマスターは8年前です」
- 「初代iPhoneはついこの前だよ。それは流石に嘘だよ」
- 「旅の途中でVTuberを知ったんだよ、で全部説明がつく」
関連する言葉
同じ作品からはアウラ構文も生まれていて、あちらは語尾の「じゃない」を延々といじる遊びです。作品のキャラクターを借りた定型文という意味ではちいかわ構文やK2構文と同じ系統で、書き手の属性が透けるという点ではおじさん構文に近い面もあります。