「イオナズン面接」とは?意味・元ネタ(2ちゃんねるのコピペ)を解説
「特技はイオナズンです」。就職面接でそう言い切る学生と、真顔でツッコむ面接官。この噛み合わない掛け合いを延々と続けるのが 「イオナズン面接」 です。2003年の2ちゃんねる発という化石級のネタなのに、2026年に大手チェーンの公式広告として復活しました。
「イオナズン面接」とは?
イオナズン面接は、就職面接で「特技は?」と聞かれた学生が『ドラゴンクエスト』の呪文「イオナズン」と答え、面接官がどうツッコんでもゲーム内の理屈で返し続けるという形式のコピペ、およびそれをなぞったパロディを指します。
面白さの軸は、学生が一度も嘘をついていないところにあります。何の役に立つのかと問われれば「敵が襲って来ても守れます」と答え、敵全員に100以上のダメージが入ると範囲攻撃の有用性を大真面目に説明する。面接官の側は常識の土俵で話しているのに、学生はずっとドラクエの世界の住人として答えている。噛み合っていないのに会話としては成立してしまう、あの気持ち悪い感じが持ち味です。
呪文の名前を差し替えたり、面接の設定ごと別ジャンルに移し替えたりと、改変のしやすさも人気の理由でした。
元ネタ・由来
大本は、2003年2月10日ごろに2ちゃんねるへ立った 「イオナズンのガイドライン」 というスレッドです(スレッドIDの 1044881521 がそのままUnix時刻になっていて、この日時にあたります)。作者が誰なのかは分かっていません。
そこで生まれた面接ネタが定型として固まり、FLASH動画にもなって各所へ広がりました。テンプレをそのまま流用した派生(呪文以外の“特技”に差し替えた変種)も次々に作られ、2000年代前半の掲示板文化を代表するネタのひとつになります。
そして2026年1月7日、日本マクドナルドがこのコピペを 「イオナズン面接 with ドラクエバーガー」 として公式に動画化しました。受験者の声を野沢雅子さん、面接官を宮村優子さんと花江夏樹さんが担当し、20年以上前の匿名掲示板ネタが豪華な声で読み上げられるという事態に。企画したのは電通のCMプランナー中辻裕己さんで、その狙いはアドタイの記事で本人が語っています。ネタの経緯は電ファミニコゲーマーの記事が詳しいです。
なお呪文そのものの初出は『ドラゴンクエストII』で、『III』から「イオ→イオラ→イオナズン」の3段階に整理されました。イオ系の最上位というイメージが強いものの、『IX』などで「イオグランデ」が登場して以降は最上位ではありません(ゲームエイトの呪文解説)。面接で「最強の呪文です」と言い張ると、シリーズによっては微妙に嘘になります。
使い方・例文
- 「特技欄に何書こうか迷って、イオナズン面接を思い出した」
- 「話が全然噛み合ってない。イオナズン面接かよ」
- 「公式がイオナズン面接やるとは思わなかった」
関連する言葉
改変されながら広まっていくコピペ文化の系譜にあるネタで、同じ2ちゃんねる発の吉野家コピペやぬるぽと同世代です。掲示板で使い回される定型文という意味ではテンプレの一種でもあります。
企業の公式アカウントが古いネットネタや不条理な設定を平然と持ち出す流れは、最近わりと見かけます。マクドナルドは以前も水槽に入ったでんじろう先生でLサイズ実験を告知していました。ドラクエ絡みだと、吉野家のスライム顔レジ袋がテイクアウト目当ての行列を作ったこともあります。