← ミーム辞典トップへ ネットミーム

「リオセスリ構文」とは?意味・元ネタ(原神)と例文・コピペを解説

リオセスリ構文(りおせすりこうぶん)(りおせすりこうぶん) ・ 2026年8月25日 公開

「違法行為はしないように。他に何か言っておくことはあったか───ああ、違法行為はやめておいてくれ」。言い忘れがないか自分で点検しておいて、出てきたのはさっきと同じ話。これが 「リオセスリ構文」 です。元は『原神』に登場するリオセスリというキャラクターの発言でした。

「リオセスリ構文」とは?

リオセスリ構文は、「〇〇はしないように。他に何か言っておくことはあったか───ああ、〇〇はやめておいてくれ」の形で、一度言ったことを確認をはさんでからもう一度言うだけの言い回しです。

動きは3手あります。1手目で相手に忠告する。2手目で「他に何か言っておくことはあったか」と自分に問い直す。3手目で、出てきた答えが1手目とまったく同じ内容になる。真ん中に一拍あるせいで、言い忘れたのか、わざと押しているのかが読み手には判別できません。ここがこの型の笑いどころです。

「大事なことなので2回言いました」と近いようで、少しズレています。あちらは2回言うぞと宣言してから繰り返すのに対して、リオセスリ構文は本人が真面目に確認したつもりでいる。ボケている自覚が無さそうに見えるぶん、こちらのほうが空回り感が出ます。

もっとも、うっかり2回言っているわけではないという読み方もあります。前半は当然の忠告で、後半はより強い念押し。要塞の看守という立場からの厳しさが出ているという見方を、AUTOMATONが記事で示しています。同じ台詞を、天然と受け取るか圧と受け取るかで印象が変わるわけです。

元ネタ・由来

リオセスリは、オープンワールドRPG『原神』のキャラクターです。★5・氷元素・法器の使い手で、シリーズで初めて氷元素と法器を組み合わせたキャラクターにあたります。肩書きは「メロピデ要塞の公爵。漆黒の海底に潜む領主」。声を担当しているのは小野大輔さんです。法器を持っているのに戦闘モーションは拳闘で、要するに殴ります。

台詞の初出とされるのが、2023年9月15日20時30分から生放送されたバージョン4.1「深海に煌めく星たちへ」の公式予告番組、その11分6秒ごろです。ただしこれは前出のAUTOMATONが「初出と見られる」と留保している箇所なので、確定した記録ではありません。

番組は1時間48分ほどあり、2026年8月時点の再生回数は約128万回。放送された時点ではまだ、この一節だけを取り出して遊ぶ空気にはなっていませんでした。

火が付いたのは1か月ほどあとです。バージョン4.1が9月27日に配信され、10月11日にHoYoverseがリオセスリの新情報を公開します。このとき公式コミュニティのHoYoLABに載ったキャラクター紹介に例の台詞が抜粋され、そこからXで一気に注目されました。翌12日にはAUTOMATONが「リオセスリ構文」の流行として記事にしています。ゲーム内の1ボイスではなく、公式が自分で切り出した文章として出てきたのが効いた形です。

リオセスリ自体は、10月17日19時に始まったバージョン4.1第2期のイベント祈願「万劫に渡る氾濫」で入手できるキャラクターでした。原神は★5をガチャで引く作りなので、実装のタイミングで名前と喋り方がまとめて広まります。

使い方・例文

  • 「遅刻しないように。他に伝えることはあったか───ああ、遅刻はやめておいてくれ」
  • 「レポートは金曜までに出すこと。他に言っておくことはあったか───ああ、金曜までに出してくれ」
  • 「ネタバレは踏むなよ。他に注意することはあったか───ああ、ネタバレは踏まないでくれ」
  • 「財布は持ったか。他に確認することはあったか───ああ、財布を忘れるな」

コツは、2回目を丸ごとコピーしないことです。「遅刻するな」「遅刻するな」と同じ文を並べると、送信ミスに見えて型が消えます。1回目は言いつけ、2回目は頼み込む形にする、というふうに語尾だけずらすと、同じ話に戻ってきた感じがきれいに出ます。

真ん中の「他に何か言っておくことはあったか」を省くのも避けたいところです。そこを抜くとただの2連投になり、自分で点検したのに同じ結論に着地するというおかしさが無くなります。

原文をそのままコピペして貼る使い方も多く、注意事項の連絡やグループチャットの締めに置くとちょうどいい重さになります。原神を知らない相手にも、口うるさい人のマネとしてだいたい通じます。

関連する言葉

同じ原神から半年前に生まれたのがアルハイゼン構文です。「まだ寝ないのか?俺は寝るが」と、聞いておいて答えを待たずに切り上げる型で、こちらも公式の予告番組がきっかけで広まりました。問いかけの形をしているのに会話として噛み合っていない点は共通していて、違いは向きです。アルハイゼン構文は相手の答えを聞かず、リオセスリ構文は自分の問いに自分で答えて元の話に戻ります。

声で気づいた人も多かったようです。リオセスリを演じている小野大輔さんは、やれやれだぜで知られる『ジョジョの奇妙な冒険』第3部の空条承太郎と同じ声優にあたります。

キャラクターや実在の人物の喋りグセがそのまま型として持ち出される例は他にもあって、淡々と言い切って強引な理由を添えるタゴサク構文や、料理をしながら独特の言い回しがこぼれるけんた構文が同じ棚に並びます。どれも、内容よりリズムだけを借りて遊べるところが似ています。

ちなみにこの手の構文やミームをどれだけ覚えているかは、ぬるぽにガッで返す「ミームかるた」のようなゲームで測られたりもします。