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えのきが10万円、スーパーのレジに出た「エノキ・新潟産・200G」で合計109,953円

2026年9月4日 ・ トレンド「えのき 10万円 レジ エノキ 新潟産 200G」より

スーパーのレジで会計を待っているあいだ、客用のディスプレイをなんとなく眺めることがあります。9月3日にXへ投稿された1枚の写真では、その画面の合計欄のすぐ上に「エノキ・新潟産・200G」と出ていて、単価の欄が100,000円になっていました。1点で10万円です。

投稿したのは@justicemakoさん。3日の午前11時ごろのポストで、翌4日の昼にはいいねが15万件を超えました。写真は1枚だけで、店名がわかるものは何も写っていません。

画面に並ぶのは398円、109円、218円、そして100,000円

写真に映っている明細を、そのまま書き起こすとこうなります。

「料亭の味」にえりんぎ、がらスープ、マヨネーズ。値段の並びを見るかぎり、夜に鍋か炒め物でも作るつもりの、どこにでもある買い物です。その一番下にだけ、桁が3つ多い行が挟まっています。

笑いどころがはっきりしているのは、同じ画面に「えりんぎ 109円」が写っていることです。きのこ同士で、しかも隣り合った行で、100,000 ÷ 109 = 約917倍の差がついています。えりんぎのほうが相場どおりの値段なので、上の行との落差がよけいに目立ちます。

商品名の書かれ方も他と違います。他の5行は「えりんぎ」「マヨネーズ」と品名だけなのに、えのきの行だけ「エノキ・新潟産・200G」と産地と内容量まで全角で入っている。この違いに触れるリプライも付いていて、「他の商品を見てもらえればわかるように、えのきにだけ新潟産、しかも200gと詳細が表示されています」と書いている人がいました。

合計は「8点」なのに、画面に出ている行は6つしかない

もうひとつ、画面をよく見ると気になる数字があります。合計欄は「8点 109,953円」なのに、ディスプレイに並んでいる行は6つぶんしかありません。先に読み取った2点はスクロールで上に流れて、画面からは切れています。

見えている6行を単純に足すと101,001円で、そのうちえのきを除いた5点ぶんは1,001円です。合計欄の109,953円との差は8,952円ある。この差がまるごと画面外の2点の値段なのか、それとも単価の欄が税抜きで合計欄だけ税込みなのか(後者ならえのき1点にかかる8%だけで8,000円になります)は、写真1枚では決めようがありません。

はっきりしているのは、画面に見えている範囲ではえのき以外がすべて三桁で、鍋か炒め物のためのごく普通の買い物だということです。それが1行のせいで会計が11万円手前まで跳ね上がっている。リプライにも「他の買い物が全部で1万円弱なのに」と、えのきより残りの金額のほうに目が行っている人がいました。

「新潟産だから」というツッコミは、産地の話としては外れていない

反応で目立ったのは、値段を疑うより先に産地でいじる流れでした。「新潟産のえのきは高級品だからね」「新潟くれば高級品食い放題だよ」「新潟産の10年に一度しか収穫出来ない幻のえのきか何かか?」といった調子で、10万円のほうを既成事実にして遊ぶ声が並んでいます。

ネタとしてのボケなのですが、産地の指摘としては的外れではありません。新潟県がまとめた令和6年のきのこ生産量によると、えのきたけの新潟県の生産量は18,364トンで全国2位。全国の120,678トンのうち15%を新潟が作っています。きのこ全体で見ても新潟は98,128トンで、145,180トンの長野に次ぐ2位です。売り場で「新潟産のえのき」を見かける確率が高いのは、そのとおりというわけです。

もっとも、産地が名産地であることと単価が10万円になることのあいだには何の関係もありません。新潟のえのきは、普通にスーパーで100円前後で売っています。

「200G」をゴールドと読む大喜利も出た

もうひとつ伸びていたのが、内容量の「200G」をグラムではなくRPGの通貨として読む遊びです。「新潟産で200ゴールドのえのき」なら「10万は妥当」(と書いたうえで「(嘘)」と添える人もいます)、「えのき、新潟産、にひゃくごーるど」といった短いボケが並び、なかにはレートを真面目に計算し始める人もいました。

やくそう8Gがおよそ4,000円、ひのきのぼう10Gがおよそ5,000円という換算で、えのき200Gは「地方によってはせいなるナイフ相当」。1行の数字から物価の話までひとっ飛びで、こういう伸ばし方をされるとネタとしては強いです。

単価がこうなった理由も、その後どうなったのかも書かれていない

気になるのはここから先ですが、投稿には続きがありません。なぜえのきの単価が100,000円で登録されていたのか、レジで気づいて訂正されたのか、そもそも支払いまで進んだのか。どれも本人が触れていないので、現時点ではわからないままです。

リプライにも「なんでこれえのき10万円になってんの?」と原因を聞く声や、「結局いくら払ったのか続き教えてほしい」と続きを待つ声が出ています。写真には店名もレシート番号も写っていないので、外から調べようもありません。

似た系統では、有隣堂横浜駅西口店で書店員歴35年の店員が「初めて」と言った長すぎるレシートも、結局その人が何を買ったのかは謎のままでした。レジまわりの珍事は、写真1枚のインパクトのわりに真相が明かされないことが多いです。

次にスーパーで会計を待つときは、手元のスマホより客用ディスプレイのほうを見てみてください。桁がひとつ多い行がしれっと混ざっていても、下を向いていたら気づけません。

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