figma「野原ひろし」商品化決定、本編でなくスピンオフ『昼メシの流儀』から原型初公開
8月21日の昼過ぎ、マックスファクトリー公式アカウントが「原型初公開」として1枚の写真を出しました。可動フィギュアシリーズ figma の新作で、タイトルは『野原ひろし 昼メシの流儀』、キャラクターは野原ひろしです。Yahoo!リアルタイム検索の急上昇ワードにも「野原ひろし」が入りました。
写真は塗装前のグレーの原型で、左上に「監修中」の赤文字が入っています。スーツにネクタイ、腕時計、そして例の太い眉と細めた目。ネタにされ続けてきた顔つきが、そのままの温度で立体になっていました。
名義が「クレヨンしんちゃん」ではない
今回の告知でいちばんざわついたのは、商品名の後ろに付いているタイトルです。『クレヨンしんちゃん』ではなく『野原ひろし 昼メシの流儀』。スピンオフのほうの名義で立体化されました。
グッドスマイルカンパニーの広報アカウントも、ほぼ同時刻に「商品化決定&原型初公開」として同じ原型を出しています。
ゲームメディアの電ファミニコゲーマーは「本家『クレヨンしんちゃん』ではなく、あのスピンオフからfigma化」と紹介していて、リプライ欄も似た反応で埋まりました。しんちゃんの父ではなく、ひとりで昼メシを食べているほうのひろし、という認識が共有されているのが伝わってきます。
そもそも『昼メシの流儀』は何がネタなのか
『野原ひろし 昼メシの流儀』は、臼井儀人がキャラクター原作、塚原洋一が作画を担当する公式スピンオフです。『まんがタウン』の2016年1月号から2024年1月号まで連載され、その後は「まんがクレヨンしんちゃん.com」に移って続いています。単行本は2026年7月時点で15巻。
内容はひろしが昼メシを食べるだけなのですが、作画が本編とは別方向のリアル寄りで、演出も静かでシリアスです。そのギャップが強烈で、切り抜いたコマがコラ画像として大量に出回りました。「俺は野原ひろしだ」というよく見るセリフのコラは本編に存在しない改変で、そこから「自分を野原ひろしだと思い込んでいる一般人の漫画」というネタが定着しています。
アニメ化で火力が上がった
じわじわ育っていたネタが一段跳ねたのは、2025年のアニメ化です。2025年10月3日から12月19日までBS朝日ほかで全12話が放送されました。
反応がとくに濃かったのがニコニコ動画で、配信開始から約2週間で第1話の再生回数が100万回、コメント数が約20万件に到達しています。淡々と昼メシを食べる映像にツッコミコメントを入れながら観るのが流行り、2025年秋アニメの初速ランキングで1位を取りました。
極めつけは、ガジェット通信の「アニメ流行語大賞2025」です。金賞に選ばれたのは「領域展開する野原ひろし」。ちなみに銀賞は『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』の「れな子が悪いんだよ」、銅賞は『タコピーの原罪』の「だからタッセルってなんだよ!!」でした。ひろしが昼メシを食べる漫画が、その年のアニメの言葉として一番上に来たことになります。
現物は8月22日・23日、大阪で
今回の原型は「グッドスマイルフェス2026 大阪」に向けた先出しで、会場でも展示される予定です。8月22日と23日の2日間、梅田クリスタルホールで開催されます。入場は無料で、最新のフィギュアやプラモデルが1,000点以上並びます。
まだ監修中なので、発売日も価格も出ていません。ただ、figma は関節が動くのが売りのシリーズです。あの目つきのひろしが箸を持ったり丼を抱えたりできるようになると考えると、コラ素材が一次創作の側に回るという珍しい状態になります。グッドスマイルフェスのフォトギャラリーには他の新作も上がっているので、大阪に行けない人はそちらで。