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「ヘンゼルとグレーテルの森」は、日本人が想像する森と全然違う…欧州と日本の“森の差”が面白い

2026年6月30日 ・ トレンド「ヘンゼルとグレーテル 森」より

「ヘンゼルとグレーテル」といえば、兄妹が深い森で道に迷い、お菓子の家にたどり着く物語。あの“森”を、私たちはなんとなく、日本の山林のような鬱蒼とした場所として想像しがちです。ところが、その前提が実は違うかもしれない、という指摘が興味深いと注目を集めました。

くらげのすみか(@kuragenosumika)さんが、昔話の講義で聞いたという、グリム童話の大家の先生の言葉。「ヘンゼルとグレーテルが彷徨った森と、日本人が想像する森は、まるで違う」。最近よく見かける「欧州とアジアの自然環境の違い」の話とあわせて、なるほどと膝を打ったそうです。

欧州の森は「歩ける」、日本の森は「歩けない」

両者の最大の違いは、地面の様子。ヨーロッパの森は下草(地面の草やぶ)が少なく、木々の間を見通せて、まるで手入れされた公園のように歩き回れる場所が多いといいます。だからこそ、ヘンゼルが「パンくずを落として帰り道の目印にする」という行動も、現実味を帯びてきます。地面が草で埋もれていたら、そもそもパンくずを落としても見えませんし、迷って歩き回ることすら難しいですよね。

対して、日本(アジア)の森は、笹や下草が密に茂り、足を踏み入れるのも一苦労なところが多い。豊かな日照と雨に恵まれ、植物が旺盛に育つぶん、鬱蒼として“歩けない”森になりがちなのです。森の中を歩き回ったり、パンくずを落として目印にしたり……というあの童話の行動は、日本の森を思い浮かべると、なかなか難しそうに思えてきます。

「お菓子の家」も日本ではすぐカビる?

この違いは、物語の受け取り方にも影響します。西洋の「森で遭難する」系の怖い映画が、日本人にはどこか“整いすぎた森”に見えてピンとこない、という声も。さらにユーモラスな指摘として、「あの湿度の高い日本の森にお菓子の家を建てたら、保存どころか、あっという間にカビてしまうのでは」という意見も飛び出していました。

同じ「森」という言葉でも、育つ気候が違えば、その姿はこんなにも変わる。慣れ親しんだ童話の風景が、ちょっと違って見えてくる。そんな“へぇ”が詰まったお話でした。