灰原雄の術式は「蒸気呪法」、原作で明かされなかった設定をファンパレが芥見下々監修で初公開
8月30日の18時10分、スマホゲーム『呪術廻戦 ファントムパレード』(通称ファンパレ)の公式アカウントが、灰原雄の実装を告知した。登場は8月31日(月)からになる。ただ、そのあと伸びたのは実装の告知よりも、同じ投稿に載っていた設定のほうだった。原作では明かされないままだった灰原の術式が、名前と仕組みごと出てきている。
ゲーム公式が書いた「蒸気呪法」の説明文
投稿には芥見下々の監修で術式「蒸気呪法」を初公開する、と書かれていて、そのあとに説明が3文だけ続く。1文目が「自身の体内で蒸気機関を構築する術式。」。いきなり体内に機械を作る話になる。
2文目で仕組みが具体的になる。「呪力が水、術式が火(ボイラー)の役割をしており、作り出した呪力の蒸気で身体能力を爆発的に向上させる。」。呪力そのものをぶつけるのではなく、呪力を沸かして蒸気にして、その圧で身体を動かすという組み立てだ。
そして3文目が弱点で、ここで終わっている。「燃費が悪くお腹が空きやすい。」。身体能力を爆上げする術式の代償が、疲労でも寿命でもなく空腹というのがいい。強化系の術式にありがちなリスクの重さではなく、ちゃんと燃料を食う機関として書いてある。
原作で描かれなかった空白を、ゲーム側が原作者監修で埋めた
ここが今回の肝で、「蒸気呪法」は原作漫画で描かれた術式ではない。原作では灰原の具体的な戦闘シーンがまとまって描かれず、術式も領域展開も不明のままだった。公式が今回わざわざ「初公開」と書いているのが、その裏返しになる。つまり原作で空白だった部分に、ゲーム側が原作者の監修つきで名前と設定を足した形だ。
灰原雄は七海建人の同期で、五条悟・夏油傑・家入硝子の1学年下にあたる。アニメ2期「懐玉・玉折」に出てきて、任務中に死亡する。原作でその後の活躍が描かれない以上、術式が明かされる機会は基本的にもう無かった。そこをスマホゲームの実装というタイミングで拾ってきたことになる。
その3分前、18時07分にはアニメ『呪術廻戦』の公式アカウントからも告知が出ていて、こちらには灰原雄の登場と術式公開を記念した芥見下々の描き下ろしイラストが付いている。
呪力が水で術式が火、たとえが理科として筋が通っている
術式が呪力を運用する仕組みそのものだと考えると、火の側に術式を置くのは呪術廻戦の理屈とも噛み合う。設定を1文読んだだけで「じゃあ食えば食うほど強いのか」と考えたくなる作りになっていて、Yahoo!リアルタイム検索の急上昇にも「灰原雄」と「芥見先生」が並んで入っていた。
灰原雄の実装は8月31日(月)から。ゲームの詳細はファンパレ公式サイトに出る。原作の外側でIPが動く話でいうと、ポケポケが10月から追加する「デュアルタイプ」も紙のポケカから引っ張ってきた仕組みだった。ゲーム側の発表を追っておくと、本編だけ読んでいても届かない情報が拾えることがある。