ワンピースカード付録の「ジャンプ」33号が、束で資源回収ボックスに出されていた
ダンボールを捨てに行ったら、資源回収ボックスの中に「週刊少年ジャンプ」が何束も放り込まれていた。イノイノイーノさん(@inoinoino16)が9月13日に投稿した1枚の写真が、1日足らずで表示1,000万回を超えて広がっている。
本人のコメントは「ダンボール捨てに行ったらすごく闇を感じた。」の一行だけ。それでもリポストは6,000を超え、いいねは7万7,000に届いた。理由は、束をよく見ると全部が同じ号だからだ。
背表紙の数字がどれも「33」だった
写っているのは金属製の回収ボックスの中で、底が見えないくらい雑誌が投げ込まれている。手前に扇状に重なった一山は、背表紙の号数がどれも「33」。赤い帯に白抜きの「33」、その隣に「ONE PIECE」の文字と麦わら帽子のルフィの顔、という同じ並びが10冊以上続く。上を向いている表紙は「ONE PIECE」のロゴと「連載29周年」記念の文字、裏返っている束はどれも黒いONE PIECEカードゲームの広告面だ。広告に刷られた「2026年7月11日(土)発売予定!」はカードゲーム側の新商品の日付で、雑誌そのものの発売日ではない。見えている範囲はほぼ全部が同じ1冊になっている。
投稿者はリプライで、ここは無料の資源回収ボックスで民間の運営だと補足している。「なるだけ紐とかでまとめてくださいっては書いてありますよ」とのことで、写真の束が紐で縛られていないことに「縛らなくていいんですか?」「ダンボールじゃないやろがい! 廃品回収に出しなよと」といったツッコミも飛んだ。ダンボール用のコンテナは別にあるそうだ。
33号はカード1枚のために50万部を増刷した号
ジャンプの33号がなぜ特別なのかは、ONE PIECE.com の告知に書いてある。「2026年7月13日(月)発売の「週刊少年ジャンプ」33号に連載29周年を記念した『ONE PIECEカードゲーム』が特別限定とじ込み付録として1枚付いてきます!」というもので、340円の雑誌にカードが1枚入る形だった。
集英社は同じ告知の中で「より多くの方にお手に取っていただけるよう、通常より50万部増で発行いたします。」と書き、あわせて「※コンビニ・書店等での33号の購入につきましては、お一人様1冊までの購入でお願いいたします。」と注記していた。週刊誌の付録に対して、発売前から1人1冊のお願いが出る時点でなかなかの厚待遇だ。とじ込まれていたカードは「モンキー・D・ルフィ《P-159》」で、1冊につき1枚という配布だった。
電子版の定期購読者向けには、通常版4枚と豪華版4枚の計8枚セットを応募者負担金1,210円で配る応募者全員サービスも用意されていた。こちらの受付は8月6日で終わっている。
集英社は謝罪して「付録なし」の受注再販版を出した
50万部を増やしても足りなかった。集英社は8月10日付の編集部からのお知らせで、「7月13日(月)発売の「週刊少年ジャンプ33号」につきまして、多くの読者の皆様が紙版本誌を購入できないという事態が生じましたことを改めて深くお詫び申し上げます。」と掲載している。
そのうえで出したのが、カードを付けない再販版だ。「今回の事態を受け、「週刊少年ジャンプ33号カード付録なし受注再販版」をジャンプキャラクターズストア(https://jumpcs.shueisha.co.jp/)にて受注販売いたします。書店・コンビニエンスストア等ではお買い求めいただけません。」と書かれていて、ジャンプキャラクターズストア限定の受注生産という形をとった。受注期間は8月17日13時から8月27日23時58分まで。発送時期は10月上旬から12月上旬に随時とされているので、本誌の続きを読みたかった人の手元に届くのはこれからになる。
カードの付いた本誌が買えず、カード抜きの本誌を注文して2カ月待つ、という流れになった読者がいる一方で、その本誌のほうが束で資源回収に出ている。写真がざわついたのはこの落差だ。なお付録カード騒動のあと、8月21日発売のVジャンプ10月号で予定されていた「シャーロット・プリン」の付録カードも中止になり、ONE PIECEカードゲームのとじ込み付録は当面見合わせる方針だとインサイドが伝えている。
「ワンピースカードのときですかね?」
リプライ欄で最初に来たのも、やはり33号の見当をつける声だった。
- 「ワンピースカードのときですかね?」(725いいね)
- 「ワピスのトレカ転売ヤーかな?」
- 「お父さんのたった一つの趣味で集めてたやつが嫁に…かと思ったら全部同じ……」
最後のひとつは、誰かのコレクションが処分されたのかと思って見て、号数で事情を察したという流れだ。投稿者自身も「なんかコンビニとかでも 異例の購入制限出てて そんな、ジャンプ売れてんの?って思った記憶。」と当時を振り返り、別のリプライには「読む用と鑑賞用と保存用と保存用と保存用(以下略)だったんですかねぇ」と返している。
ただ、写真から確実に言えるのは「同じ号が束になっている」ところまでだ。付録だけ抜いて本誌を捨てたのか、読んだうえで資源ゴミに出したのかは分からない。雑誌は読み終われば古紙に出すものなので、まとめて出すこと自体は普通だという見方もある。それでも、7月に1人1冊の呼びかけが出て、8月に謝罪と受注再販が出た号が、9月に束で回収ボックスに並んでいるという順番だけは残る。
ワンピース関連は一番くじ「ワンピース IMPACT LOG」が2027年1月に控え、8月にはワンピース世界人気投票「WT100」の最終結果も出たばかりで、動く物量はどれも大きい。付録なし再販版の発送が始まる10月、あの束の行方を思い出す人はけっこういそうだ。