コツメカワウソと飼育員の“和解”がついに成立、桂浜水族館の攻めすぎSNSがまた沼を広げる
高知の桂浜水族館の公式アカウントが「ついに、和解。」の一言と一緒に上げた写真が、静かに広がっている。しゃがんだ飼育員が差し出す指先に、一頭のコツメカワウソがそっと手を伸ばしている。ただ餌をあげているだけの光景なのに、そこに至るまでの積み重ねを知っている人には妙にグッとくる。
「和解」までの長い道のり
このカワウソ、餌バケツに「桜」と書いてあるとおり、名前は桜(さくら)。桂浜水族館ではしばらく前から、この桜と飼育員の関係が“こじれ気味”であることを、公式がネタとして投稿し続けてきた。
流れが面白くて、少し前には「和解。ちょっとだけね。」と、微妙な距離感を残したまま様子見の投稿。さらにさかのぼると「本日、和解ならず」と、餌を差し出したのにぷいっとそっぽを向かれた回もあった。振られては挑み、振られては挑み、を人間側が淡々と実況していく。そして今回ようやく「ついに、和解。」に到達した、というわけだ。
野生では家族単位で暮らすコツメカワウソは、警戒心も甘えん坊っぷりもなかなかのもの。心を許すまでに時間がかかるぶん、いざ手から餌を受け取ってくれた瞬間のうれしさは大きい。写真の飼育員さんの前かがみの姿勢からも、そのじわっとした達成感が伝わってくる。
攻めるSNSで有名な水族館
そもそも桂浜水族館は、SNSの運営がやたら攻めることで知られる小さな水族館。飼育員をネタにした投稿があまりに人気で、『桂浜水族館公認 飼育員のトリセツ』という本まで出ているほどだ。動物のかわいさを正面から売り込むというより、中の人と生き物のゆるい人間ドラマ(動物ドラマ)を見せてくるのがうまい。
今回の「和解」も、単体で見ればほっこり写真だけれど、シリーズで追っていると連ドラの最終回みたいな重みが出てくる。リプ欄も「ずっと見てたから泣ける」「桜ちゃんよかったね」「これは通う」とすっかり沼の空気。気になった人は、桂浜水族館のアカウントで“和解”までの過去回を掘ってみると、より深く沼れると思う。