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近大「真珠の耳飾りのマグロ」が優秀賞、正体は原寸大の近大マグロ

「真珠の耳飾りのマグロ」は、近畿大学が自分で応募した作品です。

駐日オランダ王国大使館のコンテストで、優秀賞に選ばれました。最優秀賞ではありません。

近大が自分で報告した優秀賞

近大の公式Xが報告したのは、10月31日の13時57分です。投稿はこう始まります。

ハッピーハロウィン🎃 この度うちの「真珠の耳飾りのマグロ」が、オランダ王国大使館主催のアートコンテストで、まさかの優秀賞をいただきました

添付の写真に、受賞作の実物が写っています。紺と黄色の布をターバン風に身につけ、金色の玉を着けたマグロの像です。像には展示パネルが添えられていて、そこに書かれた見出しが正体を教えてくれます。

「うちの」と書いているので、応募者は近大自身です。コンテストの結果ページでも、この作品の作者欄は「近畿大学」になっています。

投稿のいいねは、10月31日夕方の時点で7,800を超えています。

正体は原寸大のレプリカ

写真のパネルの見出しは「23年養殖クロマグロ原寸大レプリカ」です。つまり正体は、近大マグロの原寸大レプリカに、フェルメールの名画の衣装を着せたものでした。

ややこしいのは、近大が同じ時期に本物の剥製も展示していたことです。10月3日から29日の特別展では、世界で初めて採卵に成功した、23年間養成された個体の剥製を並べました。全長253cm、体重214kgです。

写真の像はパネルに「レプリカ」とあるので、この剥製とは別の物です。

近大マグロの研究は1970年に始まり、2002年に世界で初めて完全養殖を達成しました。経緯は近大マグロ特別展の発表(AFPBB)にまとまっています。

大使館が開いたコンテスト

作品の応募先は、駐日オランダ王国大使館の「My Girl with a Pearl - in Japan 2026」です。大阪中之島美術館のフェルメール展で《真珠の耳飾りの少女》が14年ぶりに来日したのを記念した企画でした。

募集の経緯は募集のプレスリリースで読めます。

優秀賞は15作品、食べ物も多い

結果ページを数えると、優秀賞は15作品ありました。募集時の案内では優秀賞は10組と予告されていたので、実際は予告より多く選ばれています。

変わり種はマグロだけではありません。同じ優秀賞に、食べ物を題材にした作品が4つ並んでいます。

  • 「お菓子の耳飾りの少女」(関根 遼平さん)
  • 「真珠の耳飾りの落花生」(山田 麗子さん)
  • 「キャラ弁化した『真珠の耳飾りの少女』」(中山 武さん)
  • 「“My Girl with a Pearl” BENTO」(sakuさん)

落花生とお菓子と弁当の中に、マグロのレプリカが混ざった形です。

最優秀賞は母と子の影絵

最優秀賞は、Soyoさんの「The Silhouetted Pearl Girl」でした。

海外に送るカードの小さな切り絵に光を当てて、大きな少女の像として映し出す作品です。母と子の共同作品として紹介されています。

結果ページには、最優秀賞への講評が載っています。朝日新聞の講評は、こうです。

母と子の共同作品で、制作の過程での会話まで想像できるようなストーリーに心ひかれました。「光の魔術師」フェルメールの代表作を影絵にするという着眼点も、光と影の対比も素晴らしいと思います。

シャルロット・デュマさんの講評は「Briljant!」(素晴らしい!)で結ばれています。

結果ページに載っている講評は、最優秀賞のぶんだけです。近大のマグロへの講評は載っていません。

最優秀賞の作品は動画ページでしか見られないので、結果ページ本体を開いて確かめてください。募集時の案内では、賞品はオランダ行きのペア往復航空券でした。

同じ優秀賞の受賞者も驚いた

近大の報告より一日早く、別の優秀賞の受賞者がXで結果を報告していました。切り絵で応募したarieさん(@JuriAri)です。結果ページの作者欄も「arie」になっています。

投稿は10月30日の昼です。arieさんは「800点の応募の中から優秀賞いただきました」と書いています。

公式の結果ページには応募数が載っていないので、800点という数字は受賞者本人の発言です。受賞は最優秀1作品と優秀15作品の計16作品なので、この数字どおりならおよそ50点に1点が選ばれた計算になります。

作品は日蘭「真珠の耳飾りの少女」で、フェルメールの特徴を残しつつ、光と影を意識して和の要素を入れたそうです。

投稿の最後には、近大のことも出てきます。

  • 「まさかの近大も」
  • 「真珠の耳飾りのマグロ」

受賞者の目から見ても、マグロの入賞は意外だったようです。近大自身が「まさかの優秀賞」と書いたのと、同じ言い方になっています。

名画のパロディはほかにもある

「真珠の耳飾りの少女」をまねた投稿は、今年の夏にも話題になりました。ターバンと真珠で変身した柴犬は、柴犬がフェルメール「真珠の耳飾りの少女」に完全変身で紹介しています。

名画の側は、フェルメール展×『葬送のフリーレン』コラボのようなコラボも出ました。7月にエルフ、8月に柴犬、そして10月にマグロが、あのターバンを巻いたことになります。

結果ページには、15作品の優秀賞が全部並んでいます。落花生とマグロが同じ一覧に並ぶ眺めは、一度見ておく価値があります。

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