柴犬がフェルメール「真珠の耳飾りの少女」に完全変身、そっくり度が高すぎると24万いいね
まずはこの一枚を見てほしい。青いターバンを頭に巻き、片方の耳には大粒の真珠。白い壁を背景に、ちょっと肩越しに振り返るような角度でこちらを見つめる柴犬。フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」そのままの構図で撮られた柴犬「もも」ちゃんの写真が、Xで24万いいねを超える反響を呼んでいます。
投稿主いわく「思ってた100倍それっぽすぎてかなりツボ」。たしかに、ターバンの巻き方も、真珠の位置も、何より小首をかしげたような表情の角度までもが名画の構図と一致していて、偶然の一枚とは思えない完成度になっている。
元ネタは17世紀オランダの「北のモナ・リザ」
「真珠の耳飾りの少女」は、オランダの画家ヨハネス・フェルメールが1665年ごろに描いた油彩画。口元にかすかな笑みをたたえたような表情から「北のモナ・リザ」「オランダのモナ・リザ」とも呼ばれ、オランダ・デン・ハーグのマウリッツハイス美術館に所蔵されている、フェルメール作品の中でも屈指の知名度を誇る一枚だ。青いターバンと大粒の真珠のイヤリングというシンプルな衣装ながら、振り向きざまの一瞬をとらえたような構図が印象的で、絵画にあまり詳しくない人でも一度は見たことがあるであろう名画である。
その構図を、犬用の小さなターバンと真珠風のアクセサリーだけで再現してしまったのが今回の一枚。人間のコスプレでもよく題材にされる名画だが、柴犬というモチーフに乗せることでシュールさと愛らしさが同時に成立しているのが、拡散した理由だろう。
「もも」ちゃんはコスプレ柴犬として実績あり
主役の柴犬「もも」ちゃんは、これまでも季節やその時々の話題に合わせたコスプレ写真をたびたび投稿している常連。夜の散歩中に光るリードが偶然“赤いライトセーバー”に見えた一枚や、カエルの着ぐるみを着てもう一匹の犬と対峙する写真、マインクラフトのブロックを模した衣装など、その振れ幅の広さもフォロワーに支持されてきた。今回はその中でも「名画再現」という新境地で、リプライ欄には「完全に少女」「絵画から出てきた」「ターバンだけでここまで説得力出るのすごい」といった声が集まっている。
犬用の小物ひとつで名画の世界観を作り上げてしまう飼い主のセンスと、それに堂々と応えてみせる柴犬の表情。次はどんな名画を再現してくれるのか、気になるところだ。
追記:「フェルメール展に行けない人へ」で再登場、26万いいね
この写真、8月20日にもう一度出てきました。文面は「フェルメール展に行けない人へ せめてこれだけでもお納めください」。同じターバンと真珠のままの一枚で、こちらは26万いいね近くまで伸びています。最初の投稿も反響が止まらず、現在は38万いいねを超えました。
タイミングがうまい。実物の《真珠の耳飾りの少女》を見られるフェルメール《真珠の耳飾りの少女》展が、その翌日の8月21日に大阪中之島美術館で開幕したからです。会期は9月27日まで。観覧料は一般3,000円、高大生1,500円、小中生500円。金曜と会期後半には夜8時まで開いている日もあります。
そして今のところ、会場は大阪だけ。美術館のページにも他館への巡回は書かれていません。「行けない人へ」というひとことが刺さったのは、そのあたりの事情もありそうです。
実物の来日は14年ぶり、原則として貸し出されない絵
この絵はオランダ・デン・ハーグのマウリッツハイス美術館の所蔵で、原則として館外に貸し出されません。日本で見られるのは、約120万人を集めた2012年の「マウリッツハイス美術館展」以来、14年ぶりになります。公式が「奇跡の再来日」と書いているのは大げさではないわけです。
大阪まで行くのは難しいという人のために、まずは柴犬版で我慢してもらう。飼い主さんの投稿はそういう構えで、リプライ欄も「これで十分」「むしろこっちが見たかった」という調子でした。とはいえ本物は9月27日まで。関西に用事がある人は、ついでに寄ってみる価値はありそうです。