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ロッカーの取り忘れ100円が6万円分に、尾道の養老温泉本館が図書カードにして寄付していた

2026年8月26日 ・ トレンド「ロッカー 取り忘れ コイン 100円返却式 養老温泉本館 尾道 寄付 図書カード 児童養護施設 貼り紙」より

8月24日、村橋究理基さんが「これはよい取り組みだ。」と添えて、脱衣所に貼られた2枚の紙を撮って投稿しました。いいねは3万8千を超えています。

1枚目は店主名義の「お知らせ」です。ロッカーの取り忘れコインについて、まとまった金額になったので児童養護施設『子供の家 三美園』に図書カード6万円分を2026年6月17日に寄付した、と書かれています。日付は2026年7月6日。

2枚目が受領書になっている

同じ場所にもう1枚貼ってあるのが、寄付を受けた側からの礼状です。社会福祉法人 広島県同胞援護財団 子供の家三美園から養老温泉本館あてに出されたもので、寄付品名は図書券、10,000円×6枚で6万円分、受領日は2026年6月17日と明記されています。

言った側の紙と受け取った側の紙が並べて貼ってあるので、「寄付しました」の一文だけで終わっていません。この2枚セットになっているところが、反応が伸びた理由だと思います。

なお、掲示のほうは「図書カード」、受領書のほうは「図書券」と書かれていて、呼び名がそろっていません。どちらも本を買うための金券なので中身は同じです。

100円返却式は、返ってくるからこそ取り忘れる

貼り紙の舞台は広島県尾道市美ノ郷町にある養老温泉本館です。ラドンを含む天然温泉で、日帰り入浴は大人650円、営業は10時から21時まで。

この手の施設のロッカーは、100円を入れて鍵をかけ、開けると100円が戻ってくる返却式が多く使われています。無料にせず100円を挟む理由について、銭湯の運営側は「鍵を気軽に持ち帰られるのを防ぐため」「荷物の多い人がロッカーを3つも4つも占領するのを防ぐため」と説明しているとSTORES Magazineの記事は書いています。10円では軽すぎるので100円、というわけです。

問題は、風呂上がりで手がふさがっている人ほど、返却口の100円をそのまま置いていくことです。1枚ずつは小さいので誰も追いかけません。

落とし主を特定できないお金だから、扱いに困る

置いていかれた100円は、店の売上でもなければ、誰のものか調べようもないお金です。ロッカーの返却口に残った硬貨は、いつ誰が使った分なのか記録が残らないので、落とし主に返す手段が実務上ありません。

かといって店が黙ってしまい込むのも気持ちが悪い、というところで止まりがちなのが、この種のお金です。今回の貼り紙は、そこに寄付という出口を作ったうえで、金額と行き先と日付まで書いて掲示した例になります。

6万円は100円玉に直すと600枚です。日々の取り忘れが600回ぶん積み上がるまで、誰かがそれを別に取り分けて数えていたことになります。次に返却式ロッカーを開けたら、100円を取り忘れずに持って帰るか、あるいは意図的に置いていくか、少しだけ意味が変わってきます。

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