永谷園「モコモコ」が発売21日で一時休売、12年ぶり復活のマグカップケーキに需要が集中
マグカップに粉を入れて、卵を1個割って混ぜて、レンジで2分。それだけでスポンジがもこもこ膨らんでカップケーキになる永谷園の「マグカップでふっくらケーキ!モコモコ」が、8月24日付で一時休売になりました。復活発売されたのが8月3日なので、店頭に並んでいた期間はたったの21日間です。
お知らせの文面はこうです。「予想を上回るお求めをいただいた結果、安定的な商品供給が困難な状況となりました」。つまり売れなさすぎて消えたのではなく、売れすぎて追いつかなくなったほうの休売です。
12年待った人が500人以上いた
そもそもモコモコは2000年に「マグカップでおしゃれなケーキ モコモコ」として発売された商品で、2014年8月にいったん終売しています。ここで話が終わっていれば、平成のよくあるお菓子として記憶の隅に沈んでいたはずでした。
ところが終売後もXを中心に「また売ってほしい」という声が消えず、永谷園にはこの10年で500件以上の再販要望が届いていたそうです。それを受けて今年、しっとりした味わいに配合を調整し、1回分ずつの袋タイプに変えて12年ぶりに戻ってきました。
12年ぶりということは、2014年に小学生だった子が今は大学生か社会人になっている計算です。「親が作ってくれたやつ」として覚えている世代と、今回はじめて棚で見て「卵だけでケーキできるの?」と手に取った世代が、同じタイミングで同じ商品に群がったことになります。
「一瞬でできてもうた」作った人たちの声
発売直後から、実際に作った写真がXに上がっていました。マグカップのサイズ選びでちょっと苦戦している人も。
「ほんとに一瞬でカップケーキできてもうた」「パッケージのようにするには200〜300mLくらいのマグカップがいいかも」という感想。パッケージ写真のようにこんもり盛り上がらせたい場合は、大きすぎるマグカップだと横に広がってしまうというわけです。
バニラとチョコを両方いっぺんに作った人からは、当時を思い出したという声も出ています。
「あ〜!これこれ!って思い出してきた」「ただ美味しいけど口の中の水分全部持ってかれる」。このパサつき込みで記憶しているあたりが、ロングセラーだった商品のリアルな懐かしがられ方だと思います。ほかにも「レンチンしてる時からいい匂いが漂ってきた」「ふんわり優しい甘さが最高」といった投稿が並んでいました。
再開時期は未定、でも終売ではない
一時休売と聞くと反射的に「そのまま消えるやつでは」と身構えてしまいますが、公式のお知らせには「本商品は継続して販売を予定している商品です」とはっきり書かれています。休売期間中は生産と供給体制の整備を進め、販売再開の時期は決まり次第ホームページで案内するとのこと。
Xでは「めちゃくちゃ食いたい」「日本中に行き渡る勢いで作ってくれ、絶対買うから」といった投稿が並びました。なかには「モコモコもいいけどトッピーも再販してくれ」と、別の終売品を持ち出す人も。トッピーは1996年に永谷園が出したトースト専用のふりかけで、こちらもすでに終売しています。500件の声で1つ戻ってきた実績を見せられると、自分の推し商品にも望みがあるのでは、と言いたくなる気持ちはわかります。
同じ「一時休売」でも、かにぱんが姿を消したときは設備の更新工事が理由で、再開時期まで最初から示されていました。今回は理由が真逆の、作っても足りないパターンです。
とりあえず再開までは、いま店頭に残っているぶんが最後のチャンスになります。見かけたら確保しておくのが正解でしょう。卵1個あれば作れるので、材料をそろえるハードルはほぼゼロです。