中村剛也の今季1号は延長11回の代打満塁弾、23年連続本塁打と自身23本目が22時59分にそろった
8月21日、楽天モバイルパークでの楽天対西武戦。2-2のまま延長11回に入り、西武は2死から満塁のチャンスをつくります。ここで打席に向かったのが、今季ここまで本塁打0本だった43歳の中村剛也選手でした。
楽天の左腕から、内角高めを振り抜いた
高松渡選手の代打で登場した中村選手は、楽天の左腕・秦の4球目、内角高めの直球をフルスイング。打球は左翼スタンドへ運ばれ、一振りで4点が入りました。西武はそのまま6-4で勝っています。
今季は開幕から本塁打が出ず、8月も終わりに差しかかってようやくの1号。それが代打の満塁本塁打というのが、この選手らしいところです。試合後の中村選手は「やっぱりホームラン求めてやってきたんで、まず、8月の終わりですけど打てて良かったなと思います」とコメントしています。
「23」が三つ並んだ夜
この一発、記録の並び方がちょっとおかしなことになっていました。
満塁本塁打の通算23本は、もともと中村選手自身が持っていたプロ野球記録を1本更新したもの。日刊スポーツによると、ホームベースを踏んだのが22時59分で、そこから試合が終わってヒーローインタビューを受け、ホテルに着いたのは日付が変わってからだったそうです。23年連続・23本目・ほぼ23時と、狙ってもなかなかそろわない並びでした。同紙は、延長戦での代打満塁本塁打はパ・リーグでは28年ぶりだとも伝えています。
「おかわり君」と満塁の相性
中村選手は1983年8月15日生まれ。この一発の6日前に43歳になったばかりで、プロ25年目です。デイリースポーツによれば、43歳での満塁本塁打は、1994年に日本ハムの大島康徳選手が43歳6カ月で放って以来、史上2番目の年長記録にあたるとのこと。
本塁打王は6回。通算482本塁打は歴代10位につけています。「おかわり君」の愛称は、先輩に好きな言葉を聞かれて「おかわり」と答えたことから広まったもので、その気軽な響きのわりに、満塁の場面での通算本数はプロ野球の誰よりも多いという状態が20年以上続いています。中村選手自身は日刊スポーツの取材に「ぼちぼち長いことやってますんで」と話していました。
反応
Xでは「生涯で23HRの人もいるだろうに、満塁だけでこの本数は凄い」「満塁で代打中村剛也はロマンだけど、実益を狙うなら古賀か小島やろ……ぐらいに思ってたよね正直。ロマン大正解」といった声が並びました。「西武ファンじゃないけど中村剛也の満塁弾の場面でご飯3杯くらいは食えますわ」という他球団ファンの書き込みもあり、球場の外まで巻き込む一発だったようです。
打席に入る前の場面は、走者3人が全員四球で出塁して、そこまで打者5人が誰もヒットを打てていないという状態でした。そこに代打で出てきて仕留めるあたりが、20年以上「満塁男」と呼ばれ続けている理由なのだと思います。この日の映像はパ・リーグ.comで公開されています。