「インドのマジックマン」ナレドゥ騎手がJRA初勝利、騎乗2戦目で6番人気を持ってきた
8月22日の札幌競馬場、6Rの3歳未勝利(芝2600メートル、14頭立て)を6番人気のフィエールシャンテが勝ちました。鞍上はスラジ・ナレドゥ騎手。この週末の「2026ワールドオールスタージョッキーズ」に出場するために来日したインドの騎手で、日本での騎乗はこれが2戦目でした。
来日から4日、2鞍目でいきなり
ナレドゥ騎手が日本に着いたのは8月18日。翌19日に札幌競馬場へ入って調教に乗り、22日の3Rが日本での初騎乗でした。その次の6Rでもう勝ってしまったことになります。管理するのは栗東の小椋研介調教師、勝ち馬フィエールシャンテの父はフィエールマンです。
ウィナーズサークルでのコメントが「まるで世界の頂点に立ったような気持ちです」。口取り撮影には帯同した家族がずらりと並び、その様子に和んだ人も多かったようです。
「マジックマン」は看板倒れではない
JRAが公開している出場騎手プロフィールを読むと、経歴のほうが初勝利より衝撃的でした。
父サティシュ・ナレドゥさんと、その弟にあたる叔父マレシュ・ナレドゥさんはどちらも調教師。インドではよく知られた競馬一家だそうです。2025年8月にはイギリスの国際騎手招待レース「シャーガーカップ」にアジア選抜チームのキャプテンとして参加し、インド人騎手として初勝利を挙げてチームを総合優勝に導いています。
見習い時代はディープインパクトのファンで、オルフェーヴルも好きだったと来日時に話していました。インドの競馬ファンのあいだで日本競馬の人気が高いという話も、日本側からは意外に聞こえます。
本人の目標は「短期免許」
JRAに提出されたプロフィールのコメント欄に、ナレドゥ騎手はこう書いていました。
今回のイベントで良い結果を残し、短期騎手免許の資格を取得して日本で騎乗するチャンスを掴みたいと思っています。
つまりWASJは本人にとって腕試しの場ではなく、日本で乗り続けるための入口という位置づけ。初日の未勝利戦で結果を出したことで、SNSでも「短期免許を取ってまた来てほしい」「これは馬主さんからラブコールが来る」という反応が並びました。人気薄を持ってきたことに対して「人気薄持ってくるしマジックマンの名は伊達じゃねえか」という声も出ています。
WASJは23日まで
2026ワールドオールスタージョッキーズは8月22日と23日の2日間、札幌競馬場で計4戦。着順に応じたポイントの合計で個人順位を決めるほか、外国騎手・地方競馬勢の「WAS選抜」とJRA代表7人の「JRA選抜」に分かれたチーム対抗戦も並行して行われます。外国から参加しているのはリチャード・フーリー騎手(南アフリカ)、ラファエル・ヘルナンデス騎手(カナダ)、ダミアン・レーン騎手とザック・ロイド騎手(オーストラリア)、マリー・ヴェロン騎手(フランス)、そしてナレドゥ騎手の6人で、ここにJRA代表7人と地方競馬から1人が加わります。
インドの騎手が札幌の芝を走るところを見られる機会はそう多くありません。日曜の残り2戦、結果はJRAのWASJ特設ページで追えます。