野良猫にスエードの靴を肉球でハンコみたいに押されて、思わぬ“プレゼント”をもらった話
スエードの靴のつま先に、くっきりと浮かび上がった小さな肉球マーク。まるでハンコを押したようなその跡は、ある猫からの“プレゼント”でした。
「足跡プレゼントされた」
投稿したのはXユーザーの猫しか勝たんさん。「足跡プレゼントされた」という一言とともに、2枚の写真を公開しました。
1枚目は、スエード生地の靴のつま先に残った肉球の跡。輪郭までくっきりと写り、まるで判子でも押したかのような仕上がりです。2枚目には、その“犯人”である一匹のキジトラ猫が登場。カメラを見上げながら、しれっと片方の前足を靴の上に乗せている姿が写っており、これが件の肉球マークの正体だとわかります。
なぜスエードにはこんなにくっきり跡が残るのか
偶然とはいえ、あまりにきれいな仕上がりに驚いた人も多いはず。実はこれ、スエードという素材の性質によるものです。スエードは革の裏面を起毛させた生地で、細かい毛が一定方向に並んでいます。この毛は触れると倒れる方向が変わる性質があり、指でなぞると跡が残るビロードやコーデュロイと同じ原理で、猫が肉球で押した部分だけ毛の向きが変わり、色の濃淡として跡が浮かび上がったというわけです。毛足が短くやわらかい上質なスエードほど、こうした跡がくっきり出やすいとされています。
一瞬の出来事が、消えない記念に
写真を見る限り、屋外ですれ違った猫がふと足元に寄ってきて残していった跡のようです。ブラシで撫でれば元に戻る一時的なものとはいえ、その場に居合わせなければ気づかなかった小さな痕跡です。すれ違いざまの数秒間が、靴の上にちょっとした記念として残る。猫との出会いには、こういうさりげない楽しみもあるのかもしれません。