← 一覧へ 暮らし

推しに会えない“もしも”に備える「推し活キャンセル保険」。遠征5人に1人がキャンセル経験、JCBも販売開始

2026年7月7日 ・ トレンド「推し活キャンセル保険 遠征 JCB 損保ジャパン 公演中止」より

「チケットは取れた。ホテルも新幹線も押さえた。あとは当日を待つだけ」。そんな推し活の遠征が、公演中止や台風、急な発熱で一瞬にして水の泡になることがあります。ライブそのものに行けない悲しさに加えて、キャンセルできなかった宿や交通費の負担までのしかかる。その“ダブルパンチ”に備える「推し活キャンセル保険」が、いまSNSで注目を集めています。

「推し活キャンセル保険」ってどんな保険?

これは、損害保険ジャパンの子会社であるMysurance(マイシュアランス)が手がける少額短期保険。推しに会いに行くための遠征で、公演の中止・延期、交通機関の遅延や欠航、自分や家族の急病・ケガなどによって行けなくなったとき、宿泊費や交通費にかかったキャンセル料を補償してくれる仕組みです。

補償の上限は5万円から100万円まで5万円単位で選べ、国内向けのプランなら1,000円未満の保険料から加入できるのが特徴。手が届きやすい価格設定で、その手軽さと着眼点が評価され、「第12回 少額短期保険大賞」も受賞しています。さらに2026年6月末からは、JCBの保険サービス「JCBのほけん」経由でも申し込めるようになり、間口が広がったことでも話題になりました。

遠征経験者の「5人に1人」がキャンセルを経験

「そんなの一部の人でしょ」と思いきや、この保険が生まれた背景には、なかなかリアルな数字があります。調査によると、推し活で遠征する人の約5人に1人が、これまでに遠征のキャンセルを経験。しかもそのうち3人に1人は、チケット代を除いても宿泊・交通で3万円以上のキャンセル料を負担していたといいます。

推しに会えないだけでも十分つらいのに、財布まで痛む。この「二重の痛み」を少しでも和らげたい、というのが商品の出発点でした。推し活が“文化”として定着し、遠征が当たり前になった今だからこそ生まれた、時代を映す保険といえそうです。

どこから、どうやって申し込む?

気になる申し込み方法ですが、手続きはすべてWeb上で完結します。窓口は大きく2つ。ひとつはMysuranceの公式サイトで、国内遠征版・海外遠征版それぞれの専用ページから直接加入できます。もうひとつが、2026年6月末に始まったJCBの「JCBのほけん」経由(JCBの公式リリース)。JCBカード会員向けのWebサービスから申し込める導線で、ふだんJCBカードを使っている人にはこちらが手軽です。

流れはシンプルで、①補償してほしい金額(保険金額)を選んで保険料を確認 → ②遠征の予約情報と申込者情報を入力 → ③クレジットカードで決済、という3ステップ。慣れれば最短3分ほどで加入できるとされています。保険料は、チケット代を除いた宿泊・交通の旅行代金を入力すると自動で見積もられる仕組みです。なお海外遠征版には、イベント中止に加えてインフルエンザ罹患やパスポート期限切れなどまで幅広くカバーする「ワイドプラン」と、補償を絞った「シンプルプラン」が用意されています。

入るなら知っておきたい注意点

便利な一方で、加入にはいくつか条件があります。たとえば国内遠征版では、遠征の予約から14日以内、かつ出発の9日以上前に申し込む必要があるといったルールがあり、「行けなくなりそうだから直前に入る」という使い方はできません。補償の対象や範囲もプランごとに決まっているため、加入前に公式サイトで対象となるケースをきちんと確認しておくことが大切です。

とはいえ、「もしも」に数百円で備えられるなら、遠征前の“お守り”としては悪くない選択肢。推し活が長い付き合いになるほど、こうした備えの知識が効いてくるのかもしれません。詳しい補償内容や条件は、Mysuranceの公式サイト日本経済新聞の記事で確認できます。