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「ポテチの袋、透明でよくない?」に専門家が回答→“透明にできない”のは企業努力の塊だった

2026年6月29日 ・ トレンド「ポテチ 袋 透明」より

ポテトチップスの袋といえば、中身がまったく見えない、あの銀色や柄つきのパッケージ。「どうせ見えないなら、透明にしてもいいんじゃない?」と思ったこと、ありませんか。Stamp CEOの村本章憲(@1amageek)さんが「ポテチこれでいい。」と透明パッケージ案を投稿したところ、パッケージに詳しい人から“なるほど”な解説が返ってきました。

解説によれば、ポテチの袋の内側にある銀色の部分は「蒸着アルミ」。これが光を遮るだけでなく、酸素の侵入も防いでいるのだそうです。

透明にできないのは「光」と「酸素」と「湿気」のため

ポテトチップスは、植物油で揚げて作られています。そして油脂は、光に当たると酸化する性質(光酸化)を持っています。酸化が進むと、あの独特の不快な“酸化臭”が発生し、味も品質も落ちてしまう。だからこそ、袋には光をしっかり遮る必要があるのです。

実際の袋は、外側のフィルムに、内側の蒸着アルミを組み合わせた多層構造。これで光・酸素・湿気の三つから中身を守っています。さらに、袋の中の空気を窒素ガスに置き換えてパンパンに膨らませているのもポイント。これは酸化を防ぐと同時に、輸送中にポテチが割れないようにするクッションの役割も果たしています。あの“膨らみ”にも、ちゃんと意味があったわけです。

透明な袋も「作れるけど高い」

では、透明にする技術がないのかというと、そうではありません。透明なまま光や酸素を遮る「透明バリアフィルム」は実際に存在します。ただし、これがコスト高。一般的な価格帯のポテチに使うには割に合わないのです。「ゆかりの海老せん」のような一部のプレミアム商品が透明パッケージを採用できているのは、その価格帯だからこそ、というわけです。

普段なにげなく開けているあの銀色の袋は、味と食感を守るための技術がぎゅっと詰まった結晶だったのですね。スナック菓子のパッケージについては、湖池屋の公式サイトでも「なぜ膨らんでいるのか」などが解説されています。次にポテチを開けるときは、その“見えない努力”にも、少しだけ思いをはせてみてください。

なお、その銀色の袋が最近さらに“そっけない”見た目になっているのに気づいた人もいるかもしれません。印刷インクを節約した石油原料節約パッケージに、漫画家の吉田戦車さんが落書きした話も、あわせてどうぞ。