自分を「馬」だと思っている牛。六甲山牧場のランボルギーニが、馬のように走る理由
牧場の動物紹介にしては、なかなかパンチのある一文です。「自分のことを『ウマ』だと思っている『ウシ』もいます。名前はランボルギーニです」。神戸市の六甲山牧場が公式アカウントで投稿すると、ポニーに顔をすり寄せる白黒の牛の写真とあわせて、じわじわ拡散していきました。
子牛のころから、馬の群れで育った
ランボルギーニはホルスタインのメス。ふつうの乳牛です。ところが生い立ちがちょっと変わっていて、生まれてお乳が必要な時期を過ぎたあとは、牛舎ではなく馬舎で暮らしてきました。まわりが馬ばかりの環境で育ったせいか、本人(本牛?)はすっかり自分を馬の仲間だと思っているそうです。
だから走り方まで馬っぽい。牧場の説明によると、馬のようにパカパカ走り、なんと馬のように人を乗せることもできるのだとか。乗馬ならぬ「乗牛」です。写真で一緒に写っているポニーとも、種の違いなど気にする様子もなく、自然にじゃれ合っています。
人懐っこさは筋金入り
地元メディアの取材に、飼育を担当する前田浩樹さんは、もともと人懐こい性格で、背中やお腹をさすっても嫌がらないと話しています。牛と聞くと大きくて近寄りがたいイメージもありますが、ランボルギーニは自分から寄ってくるタイプ。馬の中で育った社交性が、そのまま人にも向いているのかもしれません。
車の名前のような勇ましい名前と、のんびり甘えん坊な中身のギャップも、また愛嬌になっています。
六甲山牧場は“キャラの濃い動物”が多い
六甲山牧場の公式アカウントは、こうした一頭一頭の個性を面白がって紹介するのが上手で、そのたびに「牧場に会いに行きたくなる」と反応が集まります。羊や牛、馬、うさぎなどが放し飼いに近い形で暮らしていて、動物との距離が近いのも特徴です。
ランボルギーニに会えるかどうかはその日の様子しだいですが、「自分を馬だと思っている牛」が本当にいるのか、この目で確かめに行くのも楽しそうです。詳しい動物たちの情報は六甲山牧場の公式サイトでどうぞ。